大学受験のパートナー 有名予備校徹底比較④【四谷学院編】
皆さん!こんにちは!
いよいよ大学受験2021も残すところ約1カ月となり最終コーナーを迎えています。
いよいよ受験学年となる現2年生(新3年生)はまさに最前線に乗り出すことになりますし、
捲土重来を期して再挑戦を志向する現3年生も思いを新たにしていることでしょう。
いずれにせよ第一志望突破のためには長期戦を一緒に伴走してくれるパートナーが必要です。
それが予備校なのです!!
とはいえ世の中に予備校は数多あり、玉石混交と言ってもよいでしょう。
間違ったパートナーを選んでしまっては第一志望は絶対に突破できません。
そこでどの予備校が自分に最適なのか判らないという生徒さんのために、
定期的に各有名予備校を完全解剖して参ります!!その第4回目です!
55段階個別指導
四谷学院の最大の売りは「55段階個別指導」です。
皆さんも電車内の広告等で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
生徒一人一人のレベルに合わせて細かく段階を設定したうえで、
指導してもらえるのは非常にありがたいことだと思います。
四谷学院には、中学レベルの基礎から東大レベルまで55段階にテキストを分類しています。
それぞれのテキストで勉強に取り組み、テストを受けていきます。
テスト結果を添削してもらい個別指導に入ります。
細かく分かれたステップごとに一つ一つ力を付けていけるのが55段階個別指導です。
科目別能力授業
四谷学院のもう一つの売りが「科目別能力授業」です。
通常の集団授業予備校では学力別のクラス分けがありますので、
志望校別に全科目同じコースを受講するケースが圧倒的に目立ちます。
例えば東大志望の場合であれば東大クラスの「東大英語」や「東大数学」といった科目を
自動的に履修することになります。
しかしながら、誰にでも科目ごとの得意不得意があることは事実ですので、
全科目同じレベルの授業では伸び悩む科目が出てくるのが自然です。
四谷学院のクラス授業は、
「科目」ごとにレベルチェックをした上でクラスを編成。
国語なら、現代文・古文・漢文を別々にレベル判定します。
だから、科目ごとにあなたの学力に合った授業が受けられるのです。
学期の途中でも学力の伸びに応じて最適な授業が受けられるよう、
月に1回のテストで科目別にクラスをレベルアップしていこうというのが
「科目別能力授業」です。四谷学院では下記の流れです。
①入院時にテスト受ける
②科目別に現時点での能力がわかる
③能力に合った授業をとる→だから効率よく理解できる
テキストは自分で進める!
四谷学院では基本的にテキストは自分で進めていきます。
また、きちんと理解できているかかどうかを確認するテストでは、
原則自力で解けるようになるまで確認を繰り返します。
この勉強方法は武田塾の考え方とよく似ていますので深く賛同できます。
四谷学院に通う際の注意点
武田塾と四谷学院は学習法がよく似ているというお話をしましたが、
「四谷学院で頑張っているのに成績が伸びない、、、」というご相談を度々承ります。
そこで実際に四谷学院に通っていた学生に聞いたところ、
残念ながら四谷学院の学習システムがうまく機能していないのではないこという印象を持ったのです。
原因は以下の2つではないかと分析しています。
①テキストの解説が分かりにくい
四谷学院で自習用に用いられているテキストの解説が
簡潔過ぎて自学では充分な理解が得られないようです。
学校で配布される教材同様で
授業が実施されることが前提での解説になっていることが原因
であろうと推察しています。
②「テストの丸付け」は個別指導では無い!
四谷学院では個別指導の時間の為に取り組んだテストを採点してもらうために
自分の答案を持って採点官の列に並ぶようですが、
この待ち時間が意外と長いようです。
その結果として、実質の個別指導時間は15分程度で終わってしまうという声もよく聞こえてきます。
個別指導に1時間が確保されているとしても、
実際の指導時間がこれほど短いのだとしたら中々本質的な理解には到達しにくいのかもしれませんね。
簡潔過ぎる解説に短い指導時間が重なり、
せっかくの四谷学院の学習理念が実現できていないのではないかと感じます。
個別指導は必要ない位の勢いで勉強できる方にはお奨めです。
③科目別能力授業の落とし穴
一見すると科目別能力別授業というのは理にかなったシステムだと思います。
しかしこれにはちょっとした落とし穴があります。
以下に元四谷学院生の経験談を載せます。
授業のレベルが変わるっていうことは、担当する講師もその時に変わるってことです。
もちろん、同じ講師にあたることもないとはいいませんが、その可能性は決して高くないようです。
その時になにが問題になってくるかというと、授業の進め方が違うという点です。
「授業のレベルが上がるんだからそれは当然だろ」と思うかもしれないんですが、これ想像以上にやっかいです。
例えば、英文法の授業です。
4月から標準レベルのクラスでやっていって、夏ごろに部活を引退して本格的に勉強をはじめ、9月には上級クラスへ、となっていったとします。
9月の1週目から期待と共に新しい講師の授業へ向かいます。
そこでは確かに今までとは違い、レベルの高い授業が繰り広げられています。
「お、おお、これはすごい」と感動すら覚えるくらいです。
・・・だがしかし、ここに一つ問題があります。
いきなり、違う講師、違うレベルの授業に切り替わるもんだから、いってることがちんぷんかんぷんです。その講師特有の記号や用語を使ってくることによってまず説明が理解できないという問題もありますし、そもそも「前のレベルの授業ではそれ習ってないよ!」ってやつでも普通にやったものとして先に進んでいくことすらあります。
「標準レベルでは関係代名詞やる前に上級レベルに来たけど、上級レベルの授業では既に終わっているだと・・・!?」(※実話です)
なんてことが英文法だけではなく、すべての授業で起こりうるわけです。
これってちょっとどころかかなり問題ですよね。
クラス変更をいつでも可能にし、時期によってベストなレベルの授業を受けれるようにしたのはいいが、そのレベルが実はおかしかったというわけです。
いくら科目別や能力別にあった授業をするとは言え、これでは全く意味がありません。
もちろん、あくまでこれはぼくの場合であって、全員が全員そういう残念なことになるとは思いませんが、逆に言えばそうなる可能性だって十分あると思います。あくまで、可能性の一つとして考えてください。
・・・たしかに!いきなり違うコースに編入させられてもこまりますよね(笑)
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