皆さんこんにちは。
青森市で大学受験合格を目指すなら武田塾!
武田塾青森校です。
皆さんは学校で行われる定期テストとどう向き合えばいいか、本当に理解してますか?
「定期テストの点数がいつも悪い」
「模試、部活、いろんなことがあってうまく定期テストのための勉強時間が取れない」
「教科書と参考書、勉強しなければならないことが多くて正直戸惑う」
「結局は独学が大事なのだから、学校の授業は全て無視してもいいのでは」
こういった声はこれまで多く聞いてきております。
今回は、学校の定期テストで悩んでいる生徒さんに向けて書きたいと思います。定期テストの立ち位置については、以前もブログに書いたことがあるのでこちらも合わせて御覧ください。
大学受験と定期テスト 定期テストの位置づけ
まずは、高校の定期テストと大学受験は、入試のシステム的に深く結びついていることを意識しましょう。
共通テストに出題される問題は高1、高2生の学習内容が中心
共通テストは全体的に難化傾向にあります。これについては以前特集を組んだことがあります。まだ見てない方は見てみてください。
出題形式に戸惑っている受験生が多く、問題そのものは「教科書レベルの基本的な内容」が中心でした。それらが表になったり、図を用いた問題になったりして、思考分析する能力の必要性が増しただけです。いわば「一見すると難しい」けれども、問われた内容はいたって「シンプル」で、問われるのは高1や高2の時に履修する基礎事項が中心です。一例としては数学がわかりやすいですね。共通テストに出題されるのは高1、高2の時に習う数学ⅠAとⅡBです。
したがって、高3生になってから慌ててその前の2年分(高1と高2)の復習をし出すよりは、高1や高2生の段階から学校の「定期テスト」を学習のペースメーカーにしながら、こつこつとその範囲を勉強したほうが受験(特に共通テスト)を見据えた場合、効率的な学習となるはずです。
定期テストは推薦枠の基準の一つになる
定期テスト対策をメインにしたいという生徒さんのニーズは多いです。その理由は指定校推薦などの推薦枠の審査基準になるからです。推薦入試についても以前特集を組んだことがあります。こちらを参考にしてください。
今回はその中の一つ、指定校推薦について特に取り上げます。
指定校推薦は、大学側から高校側へ学部ごとに受け入れる生徒の枠を通知し、その枠内で高校が推薦する形式です。多くの場合、出願にあたり一定の条件があります。また、条件を満たしていたとしても推薦できる枠には限りがあるので、校内選抜にかけられることになります。
当然ながら高1生の頃から定期テストで良い成績をとっていた生徒が有利です。
また蛇足ですが、高校の評定平均の値は一部の大学で選考基準にされています。一般受験であっても調査書の提出が必要な大学は高校の評定平均を意識する必要があります。この評定に関わる大事な要素として位置づけられるのが学校の定期テストです。
※評定平均とは、高1~高3の出願時期までに履修した全科目の成績を足した数を、全科目数で割った値です。
定期テストで基本的な記述解答力をつけよう
入試問題よりはるかに易しい定期テストの問題で、背伸びすることなく記述解答力を鍛えられるというのは、学校の定期テストの強みではないでしょうか。
共通テストはマークシート方式ですが、国公立の2次試験は記述式ですし、私立大学でも論述力を問われる問題が出ることがあります。
記述慣れを高3になってからつけようと思っても、相当な時間がかかります。高1、高2生の頃から学校の定期テストを使って記述式の解答に慣れておくことは、高3生になってからの負担を軽減することに繋がります。
大学受験と定期テスト 定期テストで悪い結果が出る生徒の特徴
定期テストの結果が良くない生徒さんの特徴を挙げてみたいと思います。
皆さんはどうでしょうか?
一つでも当てはまるならば参考にしてくださいね。
対策を開始するのが遅すぎる
高1生の皆さんは特に実感したでしょうが、高校の定期テストは中学のものと比べてその問題の量も、そしてその質も格段に上がっています。
中学時代ではテスト1週間前だったり、人によっては一夜漬け(!?)で対応できたことも多かったでしょうが、高校ではまったく通用しないことを肝に命じておきましょう。
また、真面目に授業を受けていることと試験勉強は別物です。これまで何度も指摘した「授業の欠点」=「”わかる”までしか導かない」ということを思い出しましょう。(※特集記事はこちらです)
授業の「わかる」に惑わされて、試験直前まで自学自習を放置していた生徒さんは定期テストの成績が悪いです。
授業を受けている瞬間は”わかっても”、試験当日までその”わかる”を持続していくためには、自分で「やってみて」そして「できる」という工程が絶対に必要です。
目標を立てていない
点数として具体的になっていれば、モチベーションを維持できます。単に漠然と「勉強する、勉強するんだ」と自己暗示をかけても長続きしません。
例えば、前回の定期テストの英語が60点だったとして「今回は80点以上を目指そう!」といった具体的な目標です。
こういった目標を明確にしていない生徒さんの成績は良くない傾向にあります。
実行不可能な勉強計画を立ててしまう
「あれもしよう」「これも必要だ」と欲張りすぎると、大抵「計画倒れ」に終わります。
自分を過大評価して、自分の実力以上の計画を立ててしまうと、途中で挫折→モチベーションダウンになることが多いです。その結果、まったく定期テストの勉強ができず成績も悪いというパターンです。
計画に修正を要するとわかった途端にモチベーションダウン
これは一部いらっしゃるのですが、計画通りに進むことにこだわって、少しでも計画通りにいかないと途端にやる気を失う方がいます。
試験前に部活動が休みになることは多いですが、他の要素、例えばその日の体調が悪かったり、急な用事ができたり、自分では完璧だと思っていた計画が崩されることは日常茶飯事です。
完璧さにこだわる方が陥りやすい思考で、最終的に定期テスト対策を投げ出してしまう生徒さんが多いです。
大学受験と定期テスト 定期テストの上手な対策法とは
それでは定期テストで結果を残すためには、どのように勉強すればいいのでしょうか。
定期テストで悪い結果が出る生徒さんは、以下の具体案を検討してください。
定期テストの勉強は2週間前から開始する
1週間だと心もとない。倍の2週間を基準に必要に応じて時間を増やしましょう。一夜漬けは論外です。
不得意分野が範囲となる定期テストの場合、2週間以上は取りましょう。
不得意をなくそうと普段から勉強を習慣づけていることが望ましいですが、定期テスト直前の期間だけあわてて不得意分野を勉強しても、焦っているので習得が不十分になります。不得意分野を不得意のままで放置せず、普段からしっかりと勉強しましょう。
今回は基準の2週間として次のように具体的に計画します。
2週間前開始、1週間前まで
定期テストの範囲になっている教科書、問題集、先生の作ったプリント類などを復習していく中で、「どこを集中的に勉強すればいいか」見極めます。
いわば弱点を掘り起こします。ノートに別途「弱点集」としてまとめると良いと思います。
1週間前~試験3日前まで
明らかになった弱点を集中的に対策します。
3日前~前日まで
やり残しはないか確認する期間として使います。特に弱点項目について理解しきれない箇所があった場合、予備日として使います。
ケアレスミスをよくおこすという自覚がある方は、どういったことに気を付ければいいか、ノートに「間違え集」として箇条書きにしておきましょう。試験当日に読み返せば、自分に対する注意喚起となります。
具体的に目標を立てよう
漠然と勉強するよりは、目標を決めて勉強したほうが絶対に良い効果をもたらします。
ゴールがわからないマラソンって苦痛以外の何ものでもないですよね?
ゴールがわかるからこそ頑張れるのです。そして、そのゴールはテストの得点など具体的であればあるほど良いです。
目標点の設定、その対策について
次のようなケースを考えてみます。
前回の定期テスト
英語30/100点、数学80/100点
上のケースでは得意科目が数学、不得意科目は英語ですね。次に、以下のように具体的点数として目標を立てたとします。
今回の定期テスト目標
英語60/100点、数学90/100点
不得意科目の英語を倍(30点→60点)、得意科目の数学を微増(80点→90点)とする目標を立てました。
この目標シミュレーションの達成難易度を考えてみましょう。
一般的に言って、この場合、得意科目の数学を上げるよりも不得意科目の英語を上げることのほうが簡単です。
なぜなら、得意科目の数学の上げ幅は残り20点しかなく、
点数を加算する要素が応用問題や発展問題など難しい問題に正解するしかないので伸びしろがないからです。
逆に不得意科目の英語の点数を上げるには「基礎」部分を習得すればよく、応用問題の対応力を磨くよりも少ない労力で済みます。
したがって上記の例で言えば、不得意科目の英語を上げていくことのほうが目標点にぐっと近づけることになります。
苦手科目の勉強は嫌なものですが、もっとも「伸びる」科目であることを自覚しましょう。
目標が定まったら自分の実力に合わせた計画を作ろう
手あたり次第、無計画に勉強することはやめましょう。
自分自身の得意科目、不得意科目があるはずです。
前述の通り「伸びやすい科目は不得意科目」ですが、不得意なだけに基礎部分がおろそかになっていて、苦手意識からその理解にも時間が取られます。
苦手なものから手をつけて今日の分の勉強を終わらせておけば、精神的に楽じゃないですか?
その後に得意科目のブラッシュアップを図っていきます。
例えば平日なら、学校から帰ってきて夕食や入浴を済ませたら真っ先に不得意科目を片付けて、その後に少し得意科目をやる。
休日なら、午前中に不得意科目をやり午後に他の科目をやるなどといった工夫をすれば、
精神的にも楽で不得意科目もしっかり勉強ができ、試験勉強が持続するはずです。
計画通りにいくのは稀!修正日を作ろう
よしやるぞ!!
・・・と思ったとしても、実際に計画を実行できる人は稀です。
例えば、体調不良といった不測の事態は起こりえます。こういったことに備えるのも試験勉強の計画作りの一環だと思ってください。
武田塾の例で言えば「4日2日勉強法」というのを実践してもらっています。
つまり「4日進んだら2日復習する」という勉強法です。2日の復習日があるので、こういった不測の事態にも対応できる柔軟さがあります。
大学受験と定期テスト すぐにでも正しい勉強を始めよう!
今回、高1、高2生の定期テスト対策を特集しましたが、そんな皆さんが高3生になると次のように思うはずです。
「受験勉強がきつくて、定期試験まで手が回らない!」
あるいは
「定期試験だけでも大変なのに、受験勉強まで手が回らない」
受験生(高校3年生)にとっては志望校に合格することが目標となるので、
定期試験は高校卒業認定がもらえる程度のレベルを狙い、普段は受験勉強に特化するという選択肢も取りえます。
「大学受験は試験本番で合格点を取った人が合格する」という当然で動かしがたい現実があるからです。
しかしながら、推薦入試を狙う場合は定期テスト対策は避けて通れません。
また、相反するようですが次のような現実もあります。
定期テスト対策「だけ」では共通テストや個別試験に太刀打ちできません。
受験勉強としてプラスアルファの部分を学習する必要があります。
推薦入試であっても、志望校によっては共通テストを受けさせ、その点数を提出させるところもあり、完全に受験勉強と無縁でいることはできません。
しかし、そもそもの話になりますが
「定期テストの勉強」と「受験勉強」は互いに無関係に存在しているものなのでしょうか。
私は違うと考えています。
定期テスト対策であれ、受験勉強であれ、全ての勉強が「志望校合格」という一つの終着点に帰結すると考えています。
高1、高2生の皆さんは、
高3生になってからの「定期テスト対策」と「受験勉強」がうまく両立できるように、
今すぐに勉強を開始して後々の負担を減らしましょう!
定期テスト対策は、いわば受験勉強の前哨戦!
特に、推薦を狙いたいのに定期テストの成績が悪いという方は一刻も早く対策を練るべきです!
大学受験と定期テスト まとめに代えて~武田塾青森校のススメ
今日のブログをまとめましょう。
・定期テストは、入試システムと深く関わっている。
・共通テストに出題される内容は高1、高2生の時の基礎的な履修内容が中心であり、定期テストを無視できない。
・定期テストは推薦入試の重要な基準の一つとなる。
・ただ漠然と試験勉強をするのではなく、得点などの具体的な目標や実行可能な計画作りが必要。
・定期テスト対策「だけ」では受験は乗り切れない。プラスアルファの学習が必要となる。
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