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社会の対策~第二弾!現社、倫理、政経、倫政の勉強法とは?

皆さんこんにちは。

青森市で大学受験合格を目指すなら武田塾!

武田塾青森校です。

これまでの英語数学国語理科に加え、

前回は社会の第一弾「日本史、世界史、地理」の勉強法を紹介しました。

 

今回は科目毎の特集のラスト!

「現代社会」「倫理」「政治経済」「倫理・政治経済」について記載します。

 

これらの科目に共通するのは、

今を生きる私たちに必要な社会システムや、

その"よりどころ"となる思想を学ぶ点にあります。

 

社会の特集第一弾で指摘しましたが、

社会選択のポイントとして次の2がありましたね。

 

①迷ったら興味のある科目を選んで構わない

負担の少なさで選択しても良い

 

実は人気という観点で言えば、以下の通りになります。

1位 日本史

2位 地理

3位 世界史

4位 現代社会

5位 政治経済

6位 倫理・政治経済

7位 倫理

大学入試センター2020年度データより。

 

1位の日本史と、7位の倫理を比較すると、受験者数が81というデータがあります。

今回の特集は4位から7位の科目になりますが、

「②負担の少なさ」で選べば、実はこれら4位から7位の科目、

「現代社会」「倫理」「政治経済」「倫理・政治経済」が候補となります。

 

さらに、学部によっては受験科目として「指定」されたり、

あるいは逆に「指定外」とされてしまうことが多いのも、これら4位から7位の科目です。

 

一例として挙げれば、医学部医学科を志望する場合、

「倫理・政治経済」を指定してくる大学が多いです。

 

逆に、地歴しか選べない学部学科があったりするなど、

志望校の受験科目を事前に調べておくことは必須となるでしょう。

 

そんな特色ある「現代社会」「倫理」「政治経済」「倫理・政治経済」、

初学者向けの勉強法を紹介します。

 

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社会の勉強法 現代社会

 

 

まず「現代社会」はどのような科目なんでしょうか。

 

今を生きる私たちの社会、現代の社会について学ぶ科目です。

 

「社会」という日本語はよく「個人」と対比されますが、辞書でひくと、

「複数の人々が持続的に一つの共同空間に集まっている状態」を指します。

集まるからには、個人が自分勝手に振る舞うわけにはいきませんね。

ルールを決める「政治」

生産や消費に関する「経済」

集団の中で振る舞うべき「倫理」

これらが統合して「現代社会」という科目となります。

 

もう一つ加えるとすれば「時事」も重要な要素です。

新聞や雑誌、テレビなどのマスメディアで取り上げられる話題ですね。

 

勉強する上でのポイント

 

現代社会は比較的短期間で仕上げることができる科目です。

順を追ってポイントを説明します。

 

①初見段階でまず解いてみて、足りないところを把握する

 

現代社会は、知識が「広く」「浅く」要求されます

したがって暗記項目が少なくて済む一方で、高得点が狙いにくい傾向にあります。

また、志望大学によっては選択できない場合があります。

 

まずは共通テストの過去問を用いて、まったくの初見で解いてみてください。

英語、数学、国語、理科の各科目の得点をシミュレーションし、

社会科目で、あとどれくらい点数を取れば志望大学に合格できるかを検討します。

 

初見段階であまり点数が取れない、内容にも興味がないということであれば、

他の科目を選択しましょう。

 

全範囲を早めに終わらせて過去問に入る

 

現代社会は幅広い分野から出題される科目なので、

地歴分野と比較すれば少ないですが、暗記量はそこそこあります、

早い段階で一通り終えて、全体像を把握しておきたいものです。

 

初学者向け参考書

 

初学者向けとしてお勧めなのは、

「蔭山の共通テスト 現代社会」です。

 

蔭山の共通テスト現代社会

 

本書を使って全体像を把握し、知識の浅いところをつかみます。

その上で、別冊で一問一答がついているので

弱点を集中的に補うと良いでしょう。

 

社会の勉強法 倫理

 

 

社会科目は、圧倒的に地歴分野を選択する生徒さんが多いですが、

受験の際、志望校によっては社会が2科目必要であったり、

どうも点数が伸びないから公民に切り替えようかなと考える方もいます。

 

実はそんな方にお勧めなのが「倫理」で、

理由は、暗記する量が他の社会科目と比較して圧倒的に少ないからです。

 

しかし・・と言わざるを得ないのですが、

そんな「穴場」の倫理、

2次試験で倫理を選択できるのは筑波大学1校のみです(20224月現在)

必然的に「倫理」は共通テストのみの科目になることが多いと思われます。

 

それでは「倫理」とは一体どんな科目なのでしょう

 

簡単に言えば「日本や世界の哲学、思想、宗教を学ぶ科目」です。

 

「ソクラテス」、「ニーチェ」といった思想家。

「イスラム教」、「仏教」といった宗教。

一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

勉強する上でのポイント

 

「暗記が少ない=高得点が取れる」ではありません。

内容や思想の流れを「理解」することが求められます

ポイントがいくつかありますのでご紹介します。

 

思想家とキーワードをセットにして覚える

 

例えば、古代ギリシアの哲学者ソクラテスで言うと、

「無知の知」→「知徳合一」→「問答法」

この流れがすぐに思い浮かべられなければなりません

繋げてみると、

「無知であることの自覚が徳に繋がり、その自覚の方法として問答法を用いた」

このままでは意味がわかりませんね。②に進んでください。

 

キーワードの意味を覚える

 

ソクラテスであれば、「無知の知」の意味は?

「知徳合一」とは?「問答法」ってなに?

 

この部分は暗記よりむしろ理解することが必要であり、

他の思想家においても同様ですが、

自分の言葉でノートにまとめてみましょう

 

アウトプットする

 

問題集や共通テストの過去問にチャレンジします。

 

おそらく解答そのものよりも、問題文のほうが難解に感じる方が多いでしょう。

何を言っているのかわからない選択肢が多いと思われます。

しかし、問題は必ず解けるようになっています

選択肢のどこを捉えれば、正解と不正解を判別できるのか。

解説の部分をよく読んで理解しましょう。

 

倫理の勉強法は、上記①、②、③の繰り返しとなります。

 

初学者向け参考書

 

初学者向けにお勧めなのは、

「蔭山の共通テスト 倫理」です。

 

蔭山の共通テスト倫理

 

「思想」という難解な学習が、非常にわかりやすく説明されています。

迷ったらこの1冊です。

共通テストまで戦えると思います。

 

社会の勉強法 政治経済

 

 

政治経済という科目の特徴は、

圧倒的に範囲が少ないので勉強量が少ないということです。

 

考えてもみてください。

現代社会のように政治、経済、倫理を広く問うわけでもなく、

倫理のように古代から現代までの思想の流れを追うわけでもありません。

出版されている用語集を見ても、

他の用語集と比べて最も薄いという事実が、このあたりの事情を物語ります。

 

選択科目が決まっていない、もしくは、短期間で対策をしたい。

そのような受験生にお勧めの科目となります。

 

勉強する上でのポイント

 

日本史や世界史であれば、古代や近現代など、時代ごとに単元化されていますが、

政治経済は、憲法、社会保障など「学習する目的」ごとに単元化されています。

 

その単元も、政治分野、経済分野、それぞれ10個くらいで合計20ちょっとです。

したがって、全体の流れの把握に要する時間が少なく済むので、

初学者は、全体像を把握することをまず意識しましょう。

1周に要する時間を抑えられるので、周回を増やせます。

周回を増やすことによって、結果として暗記していた、というイメージです。

 

全体を一通り学習し終えたら

そのまま2周目以降もやっていくというのは前述の通りですが、

同時進行で、各単元ごとに問題集でアウトプットし、

知識をどう使うかを確認しましょう

 

また、時事問題にも関心を持ってください

ニュースや新聞などで取り上げられてる話題は、出題される可能性もあります。

 

これは政治経済に限らないのですが、学習状況には次の3段階があります。

 

①勉強していない(その知識を知らない)

②知ってたが、導けない(知識を使いこなせない)

③知っていて、かつ理由も言える(知識を使いこなせる)

 

単元ごとに問題集に取り組んでほしいのは、

上記②→③へのステップアップを図るためです。

 

初学者向け参考書

 

完全な初学者向けに、まず入ってほしいのは、

「中学公民をひとつひとつわかりやすく。」です。

 

中学公民をひとつひとつわかりやすく

 

高校においては、地歴が選択されることが多いですが、

公民科目である政治経済は、自分で選択しない限り、履修することがない科目です。

したがって時間に余裕が持てる方は、本書で中学以来の知識を思い出しましょう

 

その次に進むべき参考書、あるいは短期間で仕上げたいという方向けに、

「蔭山の共通テスト 政治経済」をお勧めします。

 

蔭山の共通テスト政治経済

 

独学がなかなか難しい時事問題も詳しく解説されている良書です

結構分量がある参考書ですが、イラストも多く、身構えなくていいです。

12か月を目安に一通り流れをおさえて、その後何度も周回しましょう。

 

社会の勉強法 倫理・政治経済

 

 

倫理・政治経済の立ち位置を大まかに説明すれば、

現代社会より内容が「濃く」、

倫理政治経済の単体より細かい知識が問われない」科目となります。

不等式的には以下の通りです。

 

「倫理」、「政治経済」>「倫理・政治経済」>「現代社会」

 

微妙な位置関係にありますが、

はっきりとしているのは、

医学部医学科で指定されることが多い科目だということです。

 

なぜ医学部で指定されることが多いのでしょうか。

 

この問いには様々な推測が成り立ちますが、

例えば、医師と患者との間での合意形成「インフォームドコンセント」や

「臓器移植法」、「不妊治療」といったトピックスは、

倫理分野、政治経済分野、両方を合わせもった考え方をしないと解決が難しいですね。

何が患者の利益で、どういったプロセスで社会的承認を得るのか。

それは倫理の領域でもあるし、政治や法律の領域でもあるということです。

 

勉強する上でのポイント

 

まず倫理分野です。

 

倫理単体科目より細かい知識は問われません。

しかし、勉強方法は「倫理」の項で述べたことと同じです。

再度記載します。

 

①思想家とキーワードをセットにして覚える

例えば「ソクラテス」→「無知の知」「知徳合一」「問答法」など。

 

②キーワードの意味を覚える

上の例で言えば「無知の知」「知徳合一」「問答法」のそれぞれの内容が言えること。

 

アウトプットする

問題集や共通テストの過去問で確認する。

 

次に政治経済分野

 

政治経済単体科目の項でも述べた通り、

まず全体像を把握すること」が第一です。

その後、何度も周回する中で問題演習を組み込み、知識の定着を図りまし

 

皆さんは、日頃のニュースにおいて

「内閣」や「排他的経済水域」といった用語に触れてると思いますが、

そういった時事問題には意識して関心を高めるようにしてください。

ニュースや新聞などで世の中の動きに毎日触れ、

「そういえば、参考書に関係したことが書いてあったなぁ」

などと言えるようになればしめたものです。

 

初学者向け参考書

 

全くの初学という方は、

「中学校の公民が1冊でしっかりわかる本」をまず経由しましょう。

次に進む参考書で全く手も足も出ないということはなくなるはずです。

 

中学校の公民が1冊でしっかりわかる本

 

次に「倫理」と「政治経済」、

単体科目の項でも紹介した以下の2冊に進みます

「蔭山の共通テスト 倫理」

「蔭山の共通テスト 政治経済」

 

蔭山の共通テスト倫理

 

蔭山の共通テスト政治経済

 

まずは赤字を中心に覚えていきましょう。

言葉だけを覚えるのは意味がないです。

その前後の文章もしっかり読んで、内容や意味を言えるようにしたいものです。

本書の随所にあるコラムは、本文の理解の手助けになります。

また確認テストもついているので、理解度をチェックしながら進めましょう。

 

まとめ

 

 

「現代社会」「倫理」「政治経済」「倫理・政治経済」の特集、

いかがだったでしょうか?

 

社会の科目の中で、いわゆる公民系科目と呼ばれ、

受験人口でいうと少数派になりますが、

「負担の少なさ」というメリットがある一方で、

志望学部によっては「指定されたり」、逆に「指定外になったり」、

特色ある科目が並びます。

 

まずは自分の志望校、志望学部、志望学科が、

どのような受験科目なのか調べてみましょう。

 

その上で、これまでの科目特集も参考にしながら、

志望校の対策、吟味にも役立ててくだされば幸いです。

 

※各科目別の特集は下記の関連記事から飛んでください。

 

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