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【英語】英文解釈の参考書をレベル別に徹底比較!【尼崎 塾 予備校】

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高田:みなさんこんにちは!武田塾の高田です!

 

清水:清水です!

 

高田:今回のテーマは「英文解釈の参考書 難易度別に分けてみた!」です。

世の中に溢れている英文解釈の参考書はたくさんあります。それらを、難易度別に太鼓の達人風に分けてみようという企画です!

太鼓の達人は全部で何段階ありますか?

 

清水:4段階あります!

 

高田:どんなレベルでしょうか?

 

清水:やさしい、ふつう、むずかしい、おにです。「誰が叩けんねん!」みたいな連打がきますが、叩ける人は叩けるんですよね。

 

高田:「文法が終わったら英文解釈をやるぞ!」という人は多いと思います。でも、レベルを間違えた本を使いがちなんですよね。「ちゃんとレベルを分かっておいてね」「あなたに今必要なのは何レベルですか?」というところから話していきたいと思います。

 

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英文解釈の参考書”やさしい

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高田:やさしいレベルの参考書は次の3冊です。『高校英文読解をひとつひとつわかりやすく。』『大学入試 はじめの英文読解ドリル』『英文読解入門 基本はここだ!』の3冊を用意しました。

清水:叩きやすそうなレベルですね。

 

高田:そうですね。高校受験レベルの文と言ってもいいかもしれません。高校受験レベルの基本的な英文を正確に訳せるようになろうという本です。

 

清水:例文が短いですよね。

高田:そうですね。例文が短めで、確実にSVOCを振れるようになってくださいという内容です。

高校受験までの英語って、感覚で乗り切ってしまう人が多いんです。フィーリングで単語だけつなぎ合わせて、「こういうことを言いたいのかな?」というふうに進めてしまう人が多いと思います。

しっかりと正確にSVOCを振るのって、意外と多くの受験生ができていないんです。ですので、必要な人はここらかやってください。

 

清水:この3冊の中での違いやオススメはありますか?

 

高田:ビジュアルが見やすくて、ドリル形式になっているのが『ひとつひとつわかりやすく』と『はじめの英文読解ドリル』なんですよ。まず基本をやるうえで、文章読解力は一番必要です。ただ、例文の難易度が一番やさしいのは『英文読解入門 基本はここだ!』かなと思います。ポイントがコンパクトにつかめて、文章を読むのが苦でなければ、『英文読解入門 基本はここだ!』は結構オススメです。

 

清水:文法の延長のような例文が多いですね。

 

高田:『ひとつひとつわかりやすく』と『はじめの英文読解ドリル』の違いは、『はじめの英文読解ドリル』の方がやや文法用語が多めです。形容詞句とか形容詞節とか、文法用語が多めになっているので、解説をある程度読む力がないと『はじめの英文読解ドリル』は難しいかなと思います。その代わり、SVOCが構文や全文に振ってあって丁寧なので、力がある人にとっては非常に使いやすい教材ですね。

 

清水:解釈をやっているという感じがしますよね。

 

高田:『英文読解ひとつひとつわかりやすく』は、左側が各テーマの解説、右側が実際に訳す形式になっています。なので、わかりやすさは『ひとつひとつわかりやすく』ですね。ただ、解説でもう少しSVOCを細かく振ってほしいという意見があったりしていて、解説の充実度でいうと『はじめの英文読解ドリル』や『基本はここだ』の方が、一文一文に対しては詳しいです。詳しさかわかりやすさで選んでもらえたらいいと思います。

 

ここまでがやさしいレベルです。まずは、高校受験レベルの英文をちゃんと訳せる自信がありますか?SVOC構文を振れますか?

不安な人は、まずはここをやってほしいと思います。

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英文解釈の参考書”やさしい

 

清水:大半の人は、これくらいなら叩けるレベルですね。

 

高田:ここから参考書が必要になる人が多いと思います。『動画でわかる英文法 読解入門編』『肘井学の読解のための英文法 必修編』『入門 英文解釈の技術70』 『入門 英文問題精講』です。

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清水:人気の4冊ですね。

 

高田:そうですね。『入門問題精講』はもう一個上でもいいかなという意見もありますが、基本的にここかなということで、ふつうレベルにさせてもらいました。

このあたりから、受験で差がつく英文解釈になってくるかなと思います。

 

清水:そうですね。文法ではなく一文。英語長文の一文を切り出してさばく。文法からステップアップした感じが強いですね。

高田:そうですね。大学受験で苦手としている人や、曖昧なままになっている人が多い分野についての解説が詳しくなっています。

受験生であれば、どれかを一冊はやっておいた方がいいですね。

 

清水:チーム分けするとしたら、『動画でわかる』『肘井』チームと『70』『入門英文問題精講』ですかね。

 

高田:そうですね。インプットとアウトプットが英文解釈でもあって、英文解釈の考え方に詳しいのは『動画でわかる』と『肘井』です。演習量を大事にしているのは『70』と『入門英文問題精講』のチームですね。ですので、インプット一冊とアウトプット一冊が推奨です。

 

『動画でわかる』の方がレイアウトはキレイですね。いきなり識別するのではなく、まずは関係代名詞のthatをこうやって見抜きましょう。次のテーマでは、同格のthatはこうやって見抜きましょう。次のエクササイズのところで、関係代名詞のthatも同格のthatも出てくるのを見抜いてみる。

このように、学んできたことをエクササイズパートで演習して、その後に入試問題に触れるので、きれいに進められます。

『肘井』と解説が好きだという人も多いので、こちらでもいいのですが、『動画でわかる』の方が動画もついていますし、万人におすすめということで、武田塾ではこちらを採用しています。

 

『70』と『入門英文問題精講』では、『入門英文問題精講』の方が改訂されたのが最近なので、万人におすすめです。『70』は意訳が使いにくいという声が多くて、いい本ではあるのですが、どちらを使うかといえば『入門英文問題精講』かなと思います。

 

清水:余談ですが、現場では『動画でわかる』を使っている生徒はたくさんいるのですが、わかりやすすぎる問題が起きているんです。『大岩』に通じるところもなくはないというか、読んで動画も見てわからないというのは、あまりないんですよね。

もちろん、物凄くわかりやすくて、やりやすいのですが、それ一冊で進めてしまうと、負荷がかからない状態で長文にいってしまうリスクがあるというのが、最近のあるあるなんです。ゆえに、『入門英文問題精講』のルート設計は合っていたと感じます。

 

高田:『入門英文問題精講』は、まず問題を解いてみて、その後に解説という仕組みです。『動画でわかる』は、例文があって、その例文の解説が最初についてくる構成になっています。武田塾では、『動画でわかる』で学んだことを『入門英文問題精講』でアウトプットするというルートを採用しています。

 

今回は色々なレベルが出てきますが、受験生の5月にやってほしいのはこのレベルです。

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英文解釈の参考書”むずかしい

 

高田:イメージとしては、MARCH・関関同立・国公立が求めている英文解釈のレベルが、このむずかしいレベルです。

 

清水:安易に初手でやると無駄にしてしまうレベルですね。使っているだけとか、レベルが合っていない可能性が高いですよね。

 

高田:このあたりの参考書は、背伸びして手を出して失敗してしまうケースが多いです。

『英文熟考 上・下』『英文解釈 ポラリス1』『基礎 英文解釈の技術100』です。

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『基礎100』はふつうでもいいかなと思いますが、『入門70』と差をつける意味で、むずかしいに入れました。

『英文熟考 上・下』に関しても、『上』の前半はふつうレベルですが、『下』もトータルでやることを考えて、むずかしいレベルに入れました。

『解釈ポラリス1』も最初の章はやさしめですが、全体を通して見るとむずかしいレベルになるかなと思います。このあたりは、MARCHレベルの英語の長文でつまづいた人や、MARCHの長文に入る前にやっておきたいという人におすすめの参考書ですね。

清水:割と本格的な読解のために求められることを想定しているがゆえに、解釈を初めてやるという人にはキツイかなと思います。元々学校で精読をゴリゴリやっていたり、ふつうのレベルをやって、日大レベルの長文を読んでいる人が追加でやるゾーンがここですよね。

 

高田:このあたりの難しさは何かというと、カンマや挿入、省略、倒置が入ってくることで、一文が長くなる点なんですよね。

 

清水:そうですよね。基礎とは言い難いですよね。

 

高田:基礎の組み合わせではありますが、文が長くなると構造も掴みずらいですし、たとえば、”and”1つとっても、等位接続詞と言うのですが、何と何とをつないでいるかが見えづらかったりといった難しさがありますね。

 

清水:その分かりづらいのをビジュアライズして、わかりやすく『ポラリス1』でまとめてくれています。そういう点で言うと、素材は難しいですが、それをカバーできる参考書ですね。

 

高田:あとは、名詞構文といって、動詞が名詞化したりするものがあるのですが、それを綺麗な日本語で訳すのが難しいので、そういう訳すのが難しいかたちも取り扱っています。

より発展的な英文解釈レベルを、このあたりで身につけてほしいですね。国公立の記述で狙われやすいポイントを扱った本になっています。

 

清水:結構な大学がここまででカバーできますよね。

 

高田:そうですね。旧帝もこのあたりで大丈夫です。京都大学・一橋大学以外だったら、大阪大学も悩むところですが、このあたりで大体対応できます。

注意点としては、『英文解釈 ポラリス1』を武田塾ではおすすめしています。解説がビジュアル化されていて見やすいというのが、おすすめの理由です。

『英文熟考』は、高2から始めて力のある人であればおすすめしたいですね。量が多いです。解釈にそこまで全受験生が時間を使えるわけではないので、京都大学とは、最難関大学を目指す人はやってもいいかなとは思いますが、全員が解釈に時間を回すことはできないだろうということで外しています。

『基礎 英文解釈の技術100』は、ちょっと古いかなと思います。いい本ではあるんですけどね。

 

清水:人を選ぶ解説と言いますか、ある程度下地がある人か使いこなせるレベルかと思います。

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英文解釈の参考書”おに”

 

高田:おには、必要な大学で言うと、早稲田大学、慶應大学、京都大学、一橋大学、大阪大学あたりはやっておいた方がいいかなと思います。あとは、東京大学については、みんなやっているからやった方がいいですが、厳密に言えば、時間がないならやらなくてもいいと思います。

『ポレポレ 英文読解プロセス50』『英文解釈 ポラリス2』『英文読解の透視図』『ビジュアル英文解釈 パートⅡ』です。

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高田:有名なのが『ポレポレ』ですね。

 

清水:おにですか。『ポレポレ』は。

 

高田:『ポレポレ』は難しいですね。「何がどうなってんの?」みたいな、初見で訳せる人はほぼいないのではないかという英文が、ボコボコ出てきます。おにレベルと言っていいでしょう。

 

清水:ふつうやむずかしいで出てきた解釈をスラスラさばけたり、訳せたりというのは大前提としないと、ボコボコにされてしまうようなレベルですよね。

 

高田:常識を裏切ってくるんですよね。動詞かと思ったら名詞だったり、動詞がやたらいっぱいあるとか。

 

清水:「情報そこで切るんだ!?」みたいなね。

高田:今まで習ってきたセオリーを一回リセットして、新しい気持ちでこの本に取り掛かってほしいなと思います。

 

『英文解釈 ポラリス2』は、英文の難易度はやさしめです。『ポレポレ』が文章で解説しているのに対して、ビジュアル化して見やすくしてくれています。

 

『英文読解の透視図』も、どちらかというと『ポレポレ』寄りで、抽象的で古典的な英文が多くなっています。『ポレポレ』よりも内容がやや重厚ですね。

 

清水:少なくとも、初手でやるのは無理ゲーかなと思います。超進学校で、元々英語がかなり得意であれば、あり得るくらいですね。

 

高田:とくに『ポレポレ』とか『透視図』で陥りがちなのが、「あなたいらないでしょ!」という志望校の人がやっているケースが多いんです。神戸大学志望なのに『ポレポレ』とか、筑波大学志望なのに『ポレポレ』とか。

いるか?というと、いらないんです。全然その前のむずかしいレベルで対応できる英文がほとんどなのですが、ファンが多いんですよね。

ファンが多い参考書は、先輩がやっていたとか、合格体験記で見たとかで、必要ない人まで手を出してしまうケースが多いんですよね。他にもっと伸ばすべき力があるだろうという点があるのが、おにレベルの注意してほしいところです。

 

清水:志望校としては必要かもしれないけど、おにレベルで叩ける力がなくて、まずふつうが危ないという状態の人は、おには無理ですよね。早すぎ『ポレポレ』みたいな。

 

高田:早すぎ『ポレポレ』問題に関しては、まずは神戸大学や筑波大学、明治大学の長文を読めるようになってから挑んでください。そのレベルを読めていないのに『ポレポレ』をやる意味はありません。

自分が思っているワンランク下をやるのがいいかなと思います。みんなを見ていて、それはまだ早いという解釈の本をやっているケースが多いんです。そのあたりの参考書選びに注意してほしいと思います。鉄板は『動画でわかる英文法 読解編』かなと思います。

今回は以上です!

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