はじめに
今回のテーマは「『関正生の英文法ポラリス1』のやり方を超詳しく解説!」です。
高田先生と川野先生がこのテーマについて語ってくれます。
過去にもお伝えしたことがあるのでその動画も参考にしていただければと思います。
■参考概要動画■
【手元動画】9割が間違ってる英文法の勉強法を『ポラリス』を使って徹底解説
みんな基本的に取り組んでくれている参考書ですが、このやり方によってどのくらい成長できるかが変わってくるため、やり方が非常に大事です。
そのため今回は『英文法ポラリス1』の正しいやり方を詳しく説明していきます。
『英文法ポラリス1』の使い方の概要
『英文法ポラリス1』の参考書にはレベルが3つあります。
武田塾ではまず基本的な英文法をしっかり習得してもらうために、
『大岩のいちばんはじめの英文法』
『高校基礎英文法パターンドリル』
『高校英文読解をひとつひとつわかりやすく』
この3冊をやり、これらだけでは難関大学は文法の知識が足りないので、終わったあとに『英文法ポラリス1』をやることを推奨しています。
さらに足りない場合は
『Vintage』がお薦めです。
英文法の基礎・基本がサクっと学べて、入試で良くでるポイントを掴むことができる参考書です。
『ポラリス1』の6ステップ
『英文法ポラリス1』のやり方は全部で6ステップあります。
そちらをご紹介します。
① 各ユニットの冒頭のまとめページを人に説明できるようにしよう!
『英文法ポラリス1』は結構、構成が面白いです。
まずは今日のテーマのようなものがあってから問題になります。
その事項の説明があるので、そこをしっかり読んでほしいです。
〈例〉
これが『ポラリス』のすごく魅力的なところです。
『Next Stage』『Vintage』系の参考書はどうしても問題からはじまってしまいます。
そうすると「いやわかんねえよ」となって嫌になってしまう人が多いです。
しかし『ポラリス』は、関先生のわかりやすい解説があるので、まずは読み込むことが重要となります。ここで理屈で押さえないといけないところを理解しましょう。
また暗記の表現がまとまっていたりします。
〈例〉
1周目から全部やるのが厳しい場合は、2周目以降でも良いのですが、できる限り暗記事項に関しては、その都度その都度インプットしていくようにしてください。
そしてここでポイントが、まとめページを人に説明することができるようにしましょう。
それはどういうことかというと、参考書を読んだらその後に閉じて書いてあったことを思い出しながら説明できるようにするということです。
「読んで・閉じて・説明する」最初のユニットの冒頭部分をしっかりやってもらえたら
その後の問題がスムーズにいきます。
この「読んでわかった」というのとちゃんと閉じて思い出しながら説明できるところまでやったのとでは富士山と砂場の小山くらい全然レベルが違います。
もうできたと思っている人でも「じゃあ自分で説明してみて」「この文法ってどういうこと?」と聞くと結構答えられません。
分詞ってなに?と言われると「えっ!」って固まってしまう人が結構います。
人に説明できるくらいアウトプットするとかなり力がつくので試してみてほしいです。
あとはスタディサプリの関先生の『スタンダード英文法』の授業と完全に対応しているので、もし本だけだといまいちしっくりきていない場合はスタディサプリの映像授業も活用してもらえたらと思います。
いよいよ問題です。
②問題を1ページずつ解いていく
③採点をする
ここの採点がポイントで武田塾では3段階に分けて採点するように伝えています。
【武田塾の採点方法】 ・理由つきで正解できた問題→ 〇 ・何となく正解できた問題→△ ・不正解の問題→✕ |
採点のときは印をつけるようにしてください。
3段階に分けるのがポイントです。
みなさんはどうでしょうか。
たまたま当たった問題を〇にしてその問題を「できた!」という扱いにしていませんか。
その問題は復習していますか。
それでは理解できたとはなりません。
- しっかり理由をつけて正解できたものを〇
- たまたま当たってしまったなんとなく解けたものを△
- できなかったものを✕
というように分けることによって、△と✕は両方とも絶対に復習をしないといけません。
採点のときにここは結構大事です。
やはりどうしても結構やりがちな間違った丸付けのパターンとしては、丸バツでつけてき、バツのところだけ解説をしっかり読もうというやり方です。
丸はもう別に合っていたから良いでしょうでやっていて、実はしっかりと理解できていないということが多いのです。
なぜなら文法の参考書ってどうしても単元ごとに分かれているため、不定詞だからなんとなく「to V」を選んでなんとなく正解しているパターンが結構あります。
根拠を持って正解ができたかを 〇 △ ✕で丸つけをしてほしいです。
④参考書の解説だけで理解できなかったら講義系の参考書や講義を確認する
参考書の解説だけで理解ができない場合は「大岩のいちばんはじめの英文法」、スタディサプリなどで確認してみてください。
「ポラリス」の場合、一問一問が3〜4行ぐらいで関先生の解説が書かれています。
そこで腑に落ちない問題が出てくる人が絶対います。その腑に落ちない問題をなんとなくで済ませてはダメです。
文法の辞書みたいな存在「総合英語 Evergreen」とか使ってみてください。
他にも「英語総合Forest」とか「アトラス総合英語 英語のしくみと表現」「チャート式シリーズ基礎からの新々総合英語」など講義系参考書をうまく活用して理解しきれていないところは調べる癖をつけましょう。
そして一問一問理解をするようにしましょう。
⑤暗記事項を必ず全て暗記をする
『ポラシス1』の最初のユニットの冒頭のまとめページにも暗記事項が書いてあります。
参考書の問題の解説の部分がありますが、解説のほうにも覚えてほしい表現が載っています。それをルーズリーフに半分に線を引いて、左側に覚えたい表現、右側にその訳を書きます。
そうするとそれぞれ、表現を覚えたいときは表現を隠してテストする、訳を確認したいときは訳を隠してテストするといったように覚えやすい仕組みにまとめ直すことも必要です。
このような暗記事項はみんな覚えているでしょうか。
これはなかなか覚えられない人が多いです。なぜかというと単語帳とかは覚えるだけのため何回も繰り返すけれど実は文法の暗記事項のページを何回も見返してしっかり覚えこんでいる人はあまりいないと思います。
武田塾では日大レベルの段階突破テストという日東駒専の過去問を解いてもらったりします。
しかしそこでその都度暗記をしっかりできていない人は知識が足りず詰まります。
過去問演習で詰まる人も多いので、必ずその都度暗記をして覚えてほしいです。
後々、「ポラリス1」だけでは暗記事項は不足しているので「Vintage」などで追加もしていきます。
⑥全問理由つきで正解できているか確認
例えば、問題の3番で採点してできなかったものがありました。それらを4番の段階で「Evergreen」やスタディサプリ「大岩の英文法」などで調べ暗記事項を覚えるといったように、問題を解くのがゴールではなく、その後必ず復習・振返りをしながら進めていってください。
全ての問題を理解したと思ったら必ず一問一問解き方を自分で説明できるかチェックしてください。
可能であれば周りの人に一問一問実際に説明をしてみてください。
そして「わかりやすかった」と言ってもらえたらクリアというくらいのクオリティでやっていってみてください。
説明できるくらいまでやれれば、長文や演習問題もクリアできるようになります。
なんとなくや、たまたま正解したという浅い理解で問題を解かないように、しっかりその問題の本質を捉えて一問一問理由つきで説明できるようにしましょう。
暗記事項をしっかりインプットするまで「英文法ポラリス1」を使いこなせばかなり身に付きます。そして伸びます。
まとめ
①人に説明できるまでアウトプットしよう!
②根拠を持って正解できたか確認しよう!
③手元解説動画を見て理解を深めよう
4月「ポラリス1」を絶対完成させてください!
そして上級者はポラリスのファイナル版(黒い表紙)があります。
白ポラリス(『ポラリス1〜3』が完成したら、黒ポラリス(300問がランダムに並べ替えられている)に取り組んでください。