今日のテーマ
今回は合格者カレンダーということで、自治医科大学の医学部医学科、防医科大学の医学部医学科にも合格した、武田塾御茶ノ水本校の卒業生、堤くんにきてもらいました。
よろしくお願いします。おめでとうございます!
自治医もすごいし防医もとても難しいです。
今日は勉強してきたノートを持ってきてくれました。
「ドリャー!」
これが浪人の1年間でやったノートです。約四十冊くらいあります。
数学・物理・科学をたくさん解いてきた努力の証です。
「浪人の1年間で数学・物理などの理系科目を中心に約四十冊分の問題を解いて志望校に合格!」
そんな堤くんに話を聞いていきたいと思います。
武田塾に入塾する前について
「最初から成績が良かったのではないか」という疑惑も観ている人の中にはあるかもしれません。
浪人をして自治医と防医に合格したということですが、
Q.現役時代について教えてください。
A.模試の偏差値で言ったら数学は55。科学は偏差値60。
偏差値50は超えているが、よくいる「医学部に受かりそう」な受験生ではないですね。
Q.現役の時も医学部は受けましたか。
A.はい。
Q.現役時代の共通テストは何%でしたか。
A.72%でした。
地方の国公立の理系を目指す人の成績ですね。
Q.そしてどこを受けましたか。
A.弘前大学の医学部を受験しました。
そこが残念で、浪人してリベンジするということで勉強をスタートしたのですね。
武田塾 御茶ノ水本校を選んだ理由は?
そんな中で武田塾御茶ノ水本校を選んでくれたと思いますが、それはどうしてですか。
Q.武田塾を選んだ理由は?
A.現役の時に行っていた予備校は季節講習が盛んな予備校でした。
そこで講座をたくさんとるうちに勉強のペースが詰まってしまいました。
そこで、浪人では季節講習がない塾に通うことを決意しました。
Q.ということは堤くんは自分で勉強する時間を大切にしたかったのですね。
A.そうです。
Q武田塾に実際通ってみてどうですか。
A.自習がメインなので期待していた通りに自分だけの勉強時間が多く確保できたため良かったと思っています。
Q.1日何時間くらい勉強しましたか?
A.13時間くらいです。
すごいですね。
各教科の成績はどう変化した?
さっき数学が苦手と話をしてくれました。
Q数学は偏差値55から幾つになった?
A.河合塾模試で偏差値67.5くらいです。
12.5アップはすごいです。
Qもう一つ苦手と言っていた化学はどうですか。
A.70オーバーです。
偏差値60から偏差値70以上に。これも10以上アップですね。
Q.共通テストは72%から何%になりましたか。
A.85%まで上がりました。
一年間でしっかり伸びていますね。
そんな堤くんが一年間でどんな勉強をしたのかを掘り下げていきたいと思います。
浪人時代の春の勉強
まずは春です。
Q.春は他の人と同様基礎固めという感じでしょうか。
A.はい。
Q.数学は何をやりましたか?
A.「基礎問題精講」シリーズをやっていました。
みんな聞いてよ!
防医に受かる人でも春に「基礎問」をきちんとやっていたのです。
Q.春に科学は何をやりましたか?
A.「リードLightノート化学基礎」です。
Q.物理は?
A.「物理のエッセンス」
きちんと基礎系の参考書をしっかり春にやったのですね。
Q.「基礎問」は3月から初めてどのくらいで終わらせましたか。
A.「数学Ⅲ・C基礎問題集」までを5月半ばに終わらせました。
早いペースではあるが、3〜5月で「基礎問」レベルを完璧にしたのですね。
Q.当時を振り返って基礎の勉強は意味がありましたか?
A.基礎以降の参考書をやるにしても解法や考え方がきちんと身についていないとできなかったと思うので、やる意味はあったと思います。
「基礎を完璧にして正解!
現役時代には基礎の抜け漏れがあったが、浪人時代には基礎を徹底して実力を高めた!」
ということは現役時代の堤くんは基礎の抜け漏れがあったけれど、それをきちんと埋めたのが浪人時代の春だったということですね。
Q.その時に武田塾の先生はどんな指導をしてくれましたか。
A.指導の時間で別解があると、別解まで覚えているか、理解できているかを聞いてくださったり、理解に抜けがないかを逐一確認してくださったりしました。
Q科学や物理では武田塾の指導を通しての変化は?
指導を通すことで一つひとつの分野を深く学べたので、知識の不足がない万全な状態にできました。
武田塾の指導の良いところは、先生が各教科で一対一でついて、「これわかってる?」「これはどう」などと堤くんに質問をするところです。
Q.理科とかで「これを聞かれてぎくっとした」みたいなことで覚えている内容はありますか。
A.科学の分野でルビーの構成元素を問われたことです。
最初は答えられなかったため勉強をやり直しました。
その結果、1週間後には同じ問題を聞かれて答えられるようになりました。
基礎の完成度を先生のチェックを受けて上げた、そういうイメージですね。
浪人時代の6月以降の勉強
3月4月5月と基礎固めをしていき、6月ごろには参考書のレベルが上がりますね。
Q.数学は「基礎問」の次は何をしましたか。
A.「国公立標準問題集CanPass数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・C[ベクトル]とⅢ・C」の
キャンパスシリーズをやりました。
Q.物理はどうですか。
A.物理も「国公立標準問題集CanPas物理基礎+物理」です。
Q.化学はどうですか。
A.化学は「2023実践化学重要問題集 化学基礎・化学」に入りました。
「リードLightノート」を終わらせて「重要問題集」へ入っていく。
Q.この辺りはアウトプットの時期だと思いますが、苦労しましたか。
A.基礎固めを頑張っていたので難しい問題でも苦労はしなかったと思います。
この時期は順調に進んだのですね。
Q.夏以降数学は何をやりますか。
A.「ハイレベル数学完全攻略」です。
それは難しいです。思考力を鍛える系の参考書で、国公立の中でもトップクラスに難しい数学の問題が載っていると思います。
Q.どうやって「ハイレベル数学完全攻略」をこなしていきましたか。
A.一問を解くのに1時間かかることもありました。
解いたら「思考のプロセス」を見て外れている思考がないか考え方についても確認します。
それから解法を見て丸つけをして、別解を解いてみるということを時間をかけて頑張ってやっていました。
Q.物理は何ですか。
A.物理は「名問の森」シリーズに入りました。
夏頃は「CanPass物理」で、その次は「名問の森」をやるのですね。
Q.化学は引き続き「重要問題集」ですか。
A.はい。
そんな中で過去問演習に突入していきます。
Q.防医の入試は何月ですか。
A.10月の半ばです。
早いですね。
それに合わせて先生が計画を組んでくれたのですね.。
Q.先生はいつまでに何を終わらせる内容で計画を立てましたか。
A.数学は「ハイレベル数学完全攻略」は10月頭までには終わらせようとなりました。
理科に関しては9月半ばには終えて過去問演習へ入ろうとなりました。
そして防医の過去問にチャレンジしていくのですね。
防衛医科大学の難しさ
視聴者の人に防医の難しさが伝わりきっていないと思います。
私が思うには、東京大学理科Ⅲ類の人でも防医は受けます。
そして東大理Ⅲ志望でも落ちることがあります。
だから防医の受験は「東大理Ⅲや京大医学部受験生との戦い」というようなイメージがあります。
そんなトップクラスの日本一厳しいと言っても良いレベルの超激戦かつ超難関レベルの防医にチャレンジした。
Q.どうして防医を受けようと思いましたか・
A.現役時代にも一度受けており諦めきれなかったため受験しました。
現役時代のリベンジも兼ねてということですね。
Q.過去問対策もかなりやりましたね。
A.やりました。
Q.過去問対策はどれくらいやりましたか。
A.理科に関しては本当に時間がなかったので7年分を2週やりました。
数学は10年分くらいやりました。
Q.防医の難しさは堤くんからするとどういうところですか。
A.時間がないことです。
問題量も計算量も多くて、時間が足りない受験生が多いです。
Q.そこは最初は堤くんもきつかったのではないですか。
A.最初数学に関しては、時間が足りなくて5割取れたら良い方でした。
Q.それをどうやって克服しましたか。
A.解法を見つめ直して短縮できる点はないかをを探しました。
あとは全問題を解けるわけではないので、問題を切り捨てる速度を早めました。
10回分の中で「これは早めに切らないといけない問題だ」とその振り返りをしていったのですね。
「過去問演習を行う中で解く速度を意識しつつ切り捨てる問題の見極めも重要視していった」
Q.先生たちもアドバイスをくれましたか。
A.同じような問題が出ることがたまにあるので「複素数平面は簡単だから早く解こう」というように分野ごとの分析を手伝っていただきました。
防衛医科大学を受験した手応え
Q.そして防医の受験をされたと思いますが、手応えはありましたか。
A.学科試験は手応えがありました。
Q.合格はいつわかりますか。
A.1月末にわかります。
Q.受かった瞬間はどんな気持ちでしたか。
A.嬉しかったです。
防医合格は感激ですね。
Q.自治医はいつ志望しはじめましたか。
A.現役時代も受けていて、リベンジする目的で受験しました。
面接対策について
かなり面接試験を頑張ったという話を御茶ノ水本校の先生から聞いています。
Q.御茶ノ水本校での面接対策を教えてください。
A.講師の方々が人を集めてくれて自治医の2次面接のグループディスカッションの対策をしてくれました。
グループディスカッションを受けるのは初めてだったので、そこで得た教訓がかなり実践に役立ったなと思っています。
Q.先生は何人とやりましたか。
A.3人です。
Q.その先生たちとグループディスカッションをした時にポイントは聞きましたか。
A.役職の振り方や話題の進行の仕方、話がそれた時の戻し方を学べました。
1〜10までかなり細かいところも教えてくださいました。
それで練習することによってグループディスカッションの立ち回り方、自分の意見はこう言ったら良い、議論の進行はこう進めたら良いということを学べたのですね。
「講師と面接対策ができたので初めての形式でも落ち着いて対応ができた」
それで満を持して受験に挑むことになります。
自治医科大学受験について
Q.自治医の学科と面接やディスカッションの手応えはどうでしたか。
自治医は2次試験にも学科と面接があります。
グループディスカッションはうまくいきました。
しかし個人面接では緊張してうまく喋れませんでした。
その後の数学もダメダメで苦戦しましたが、何とかいけた感覚はありました。
ダメダメとは言いつつも合格点は取れているので善戦はした感じですね。
そして結果は合格!
Q.武田塾御茶ノ水本校の先生にも報告しましたか。
A.はい、報告しました。
Q.合格報告をした時の先生の様子は
A.電話で受かりましたと報告したら、後ろから歓声が聞こえるくらい喜んでくれました。
Q.親御さんはどのような反応でしたか。
A.嬉しいというよりは合格する人数が少ないので受かったことに驚いていました。
Q.自治医の中でも受け方はどのような形式でしょうか
A.自治医は栃木県にだけ地域枠があって、他の都道府県には都道府県ごとに2〜3人採る形で自分はそれで受けました。
Q.その話だと堤くんは東京ですね。東京は人口的に一番倍率が高いですよね。
A.東京や首都圏の倍率が高いです。
Q.その中で合格したのは何人ですか。
A.今年は東京では2人です。
すごいですね!
Q.一年間を振り返って受験勉強はどうでしたか。
A.あっという間でした。
現役の時に受かっていたら医学に対する考え方が全然まとまっていませんでした。
自分がこれから学ぶことに一年間ずっと向き合い続けて、医師という仕事の崇高さや大切さ、自分が今から何をするのかということの価値をしっかりと見直すことができました。
Q.カッコいい!浪人生の中で勉強もしていたけれど、その傍ら自分はどのような医者になれば良いのかということを考えながらまとまった一年間になったという感じですか。
A.そうですね。
「浪人の一年間で進むべき未来について考えて医師という仕事の意義を整理することができた」
成績を伸ばせたポイント
Q.成績も大きく伸びたと思いますが「これがポイント」など、これからの特に医学部受験生に向けて伝えたいことはありますか。
A.基礎が大事です。医学部は細かい知識も聞かれるので、ニッチな問題を解くためにも基礎固めが大事になります。
基礎が大事ということはいろいろな人が言います。でも堤くんが言う基礎と受験生のみんなが思っている「これくらいで良いだろう」という基礎には大きな差があると思います。
Q.私はこれくらいやった、ということをバシッと伝えてください。
A.参考書に載っていることを端から端まで全て覚えて「自分の頭の中で蘇らせることができるくらい」本当に抜け目なくやることが大事だと思います。
頭の中に参考書を蘇らせるという表現はとても素敵ですね。
Q.例えば、頭の中で今蘇らせられる参考書は「基礎問題精講」ですか。
A.そうですね。
Q.「基礎問数Ⅱ・B」なら〇〇の問題をこう解いたということが頭の中にあるのですね。
A.大体あります。
Q.「リードRightノート」は?
A.細かくやったのでほとんどできると思います。
Q.全部の内容が頭の中にあるのですね。
A.はい。
それくらいやる!特に医学部受験は基礎が大事と言われます。
難しい問題よりも「基礎でいかに取りこぼしを作らず完成度を高く仕上げるか」ということがポイントです。その辺りを堤くんは証明してくれたと思うので、ぜひこれから受験する人は頑張って乗り越えてほしいと思います。
「医学部受験では応用問題の攻略よりも基礎の徹底や取りこぼしを防ぐことが重要」
武田塾を選んで良かったこと
Q.最後になりますが、武田塾御茶ノ水本校に一年間通ってどうでしたか。
A.合格報告の時も言いましたが、社員の方から講師の方までずっとファミリーのような暖かい感じで、一緒に喜んでくれたり、ずっと一緒に戦っている人がいるという感じだったりで心強かったです。
Q.悩み相談にも乗ってもらったのですね。どんな相談をしたか覚えていますか。
A.一回私立の面接を受けた時にかなり詰められてしまいました。
それで各教科の担当の先生に相談をして、面接を受けた内容の振り返りも含めて圧迫面接で答えられなかった理由などを見つめ直して傷を癒やしました。
直前期にメンタルが折れそうになったときも先生に相談して「今後はこういう答え方をしていこう、大丈夫だよ」と励ましてもらえた。それで最後に立ち直ってもう一度集中できたという感じですね。
「直前期に面接で挫けそうになったときも先生に相談して気持ちを立て直すことができた」
まとめ
堤くんの自治医と防医ダブル合格までの軌跡、一年間の勉強を追ってきました。
数学の偏差値55からあの難関医学部二校に合格するのはとてもすごいことだと思います。
冒頭でも見させてもらったノートの量からもとても努力が伝わってきます。
本当におめでたいと思いました。
特に医学部を受ける受験生もこの動画を参考に「こんなにやっているのか」ということがとても伝わる内容だったと思います。
ぜひ参考にしてください。
今回は以上です。ありがとうございました。