受験生の皆さん、こんにちは。
今回のテーマは、「2024年版 最強の漢文学習法と参考書の選び方」です。
多くの受験生が漢文に苦手意識を持っていますが、適切なアプローチで効率的に学習することはさほど難しくありません。まずは、古文と漢文の関係性を理解し、基礎からしっかりと学ぶことが重要です。
この記事では、武田塾が厳選した漢文の参考書をご紹介し、日大レベルから東大レベルまでの受験生に合わせた学習法を解説します。
漢文学習の基礎から応用まで、わかりやすくナビゲートします。
一緒に漢文の壁を乗り越え、志望校合格を目指しましょう。
漢文を始める前の注意点
漢文学習をスタートする前に、最も重要なのが「古文の理解」です。
我々武田塾では、漢文と古文は深く結びついていると受験生の皆に何度も伝えています。
漢文は基本的に、書き下し文にすると古文になるため、古文の文法を理解することは、漢文を学ぶ上で必要不可欠という事です。
漢文の文章を読み解くためには、まず古文の読み方に慣れることが必要です。
このため、漢文を始める前に古文の基本的な文法や用語をしっかりと学ぶことが大切です。古文の文法が漢文の理解に直結しているため、このステップを飛ばしてはいけません。
受験生の皆さん、漢文学習の初歩として古文に触れ、基本をしっかりと押さえることから始めましょう。これが、効率的で成功につながる漢文学習への第一歩となります。安心してください、一緒に基礎からしっかりと学んでいくのに最適な参考書を次から紹介していきます。
日大レベルの参考書
日大レベルの漢文学習では、「漢文早覚え即答法」と「岡本のたった3時間で漢文句法」この2つの参考書に焦点を当てたいと思います。
漢文をマスターする為に、基本的な文法知識は漢文学習の土台となります。
これらの参考書を軸とした活用法でしっかりとした基礎を築いていけば、より効率的に学習を進めることができます。
漢文早覚え速答法
「漢文早覚え速答法」は、漢文の受験参考書の中でも特に支持されているロングセラーです。暗記を最小限に抑え、「漢文に慣れること」を重視したこの参考書は、累計80万部を突破し、共通テストにも対応している所もポイントです。
特に、「10のいがよみ公式」や「コレだけ漢字91」をはじめとする独自の学習法が武田塾の学生にも理解しやすいと評判です。
特徴
10のいがよみ公式
いがよみを覚えることで、入試漢文を効率的に解くことが可能です。
コレだけ漢字91
入試でよく出る91の漢字に絞り込み、効率的な暗記を促進します。
受験のウラワザと別冊マニュアル
出題者の意図を見抜くウラワザと共通テスト対策が充実。
詳細
こちらの参考書は、受験漢文の学習に必要な「いがよみ」と「コレだけ漢字91」に重点を置いています。これらは、漢文の基本的な文法と重要漢字を効率よく学習するために開発された方法で、長年の実績と共通テストへの対応により信頼性が非常に高いです。
特に「いがよみ」は漢文読解では欠かせない技法です。
この参考書はそれを10の公式で習得するアプローチを提供しています。
また、別冊マニュアルには共通テストの攻略法や私大・記述対策が含まれており、幅広い受験生のニーズに応えているのです。
基本から応用まで幅広い漢文の問題に対応でき、国公立大学2次試験の対策にも十分な内容を備えている、こちらの参考書は非常におすすめです。
岡本のたった3時間で漢文句法
「岡本のたった3時間で漢文句法」は、漢文を革新的に早くマスターする事ができる参考書です。この書籍は、高校3年間の漢文句法を総整理し、スタディサプリの超人気講師、岡本梨奈先生による授業動画との連携しています。動画と本文の組み合わせにより、家で独学する受験生でも漢文句法を最速でマスターできます。
特徴
授業動画付きで総合的な学習を実現
動画を利用した独学により、受験生はいつでもどこでも漢文句法を学習できます。
コンパクトな整理とチェック
要点をコンパクトに整理し、一問一答形式で理解度をチェック。
実践的な演習とミニブック
実践的な問題演習とミニブックが付属しており、学習内容の理解を深めます。
詳細
漢文の句法に特化した参考書で、共通テストから二次試験に至るまで幅広く対応しています。この参考書は、受験勉強の漢文対策の最初の段階で使用してください。
高校基礎レベルから私大最難関レベルまで内容は網羅されています。
全9章から成り、講義動画による解説、要点整理、一問一答、基本問題といった4ステップの構成で漢文句法をマスターできます。
また、岡本梨奈先生による授業動画が非常に好評です。
受験生は自宅にいながらも、動画で効率的かつ楽しく漢文句法を学習できます。
これで、共通テストの漢文句法部分の高得点獲得を目指す受験生は、夏から秋にかけての模試や過去問演習に効果的に取り組むことができるでしょう。
MARCH・早稲田レベルの参考書
MARCHや早稲田大学を志望する受験生に特におすすめの参考書を紹介します。
共通テストやセンター試験の過去問を重点的にやるのはもちろんですが、今回紹介する、「世界一分かりやすい早稲田の国語合格講座」などの特化型参考書を利用することで、漢文読解の能力を格段に向上させます。
この章では、これらの参考書を使って、効果的な漢文学習方法を探るとともに、試験で高得点を目指すための情報を解説していきます。
共通テストやセンター試験の過去問
MARCH大学を目指す受験生にとって、漢文の学習は決して過小評価してはいけません。
特に共通テストやセンター試験の過去問を中心に漢文の長文読解の練習を繰り返してください。早稲田大学に限らず、漢文の勉強では、読解力を高めるためにストーリーを追う訓練や文の全体構造を理解する力を磨くことが必要です。
これは、レベル問わず受験全般に渡り有効で、漢文の学習を通じて読解力全体を強化することができるのです。
世界一分かりやすい早稲田の国語合格講座
こちらの参考書は、早稲田大学の国語入試に特化した参考書となっています。
早稲田大学特有の現古漢融合問題や近代文学に対する対策もできて、思想や歴史の流れを把握し、論旨の図解や意味段落の解説を通じて、考える力を養うことができます。
最新の入試傾向を反映しているので、早稲田大学の国語受験生にとっては必読です。
特徴
思想・歴史的流れの理解に重点
早稲田大学の独特な試験形式に対応するため、思想的背景の理解に重点を置いています。
論旨の図解と意味段落の解説
読解スキルの向上を促す詳細な解説があり、より深い理解を可能にします。
最新の入試傾向を反映
最新の早稲田大学の入試傾向に合わせて内容がアップデートされています。
詳細
単に過去問の量を増やしたり知識を暗記したりするだけでは不十分な早稲大学の国語に対して、思想的・歴史的背景の理解を深めてくれる参考書です。
現古漢融合問題や近代文学に対する戦略的な学習が可能であり、特に文脈を把握する力を養うための「論旨の図解」や「意味段落の解説」が特徴的です。
前にご紹介したように、早稲田の国語受験もストーリーを追う訓練や教訓を抑える能力が求められるため、この参考書で網羅的に対策ができるというのもポイントです。
地方国公立・東大レベルの参考書
地方国公立大学や東京大学を目指す受験生は、これまでご紹介してきた参考書は網羅的に活用しているかと思います。
ここでは、より高度な漢文の文法や表現を理解し、地方国公立や東大レベルならではの対策に使える参考書を紹介していきます。
このレベルになると、難易度の高い問題に対応する能力が求められます。
文脈を正確に捉え、複雑な文法知識を習得するための学習が必要となり、ただ漢文を読むだけでなく、その背後にある意味やメッセージを読み解けるようになりましょう。
この章では、そうした高いレベルの学習に対応する参考書を2冊ご紹介していきます。
国公立標準問題集CanPass古典
地方国公立大学レベルにも対応している、古文・漢文の記述問題対策ができる参考書です。全国各地の国公立大学から古文12題、漢文8題の計20題を厳選して収録しており、入試本番で求められる記述力の養成に適しています。
特徴
多様な大学の過去問収録
筑波大学や千葉大学など、14大学の過去問題が収録されていて、様々な問題形式に慣れることが可能です。
詳細な解説と採点基準の明記
解説は詳細で、記述問題の採点基準が明記されており、自分で答案を書き上げる力が養えます
実戦的な演習が可能
本番の形式に近い解答用紙が付属しており、実戦的な演習が行えます。
詳細
この参考書の使い方としては、まず共通テストレベルの基礎を固めた後に取り組みましょう。特に古文・漢文の基礎がしっかりしていることが前提で、その上で本書に記載されている記述問題に挑戦することで、実践的な力が身につきます。
また、筑波大学や千葉大学など14大学の過去問題が収録されており、特に記述問題の採点基準や解答例が充実しています。各問題に対する詳細な解説があり、記述式試験の対策に非常に有効的に活用ができ、多様な大学の出題傾向を幅広く把握することができます。
得点奪取 漢文
こちらの参考書は、なんと言っても漢文の記述問題に特化した参考書です。
漢文の基本的な読解から始まり、よく出題される問題形式への対策も可能ですが、記述問題の典型パターンを詳しい解説付きで学ぶことができる点がおすすめポイントです。
特徴
典型的な記述問題のパターンを網羅
漢文の記述問題の多くがカバーされており、さまざまな問題形式に対応可能。
詳しい解説と実践演習
各問題に対する詳細な解説があり、実践的な演習が可能。
基礎から応用まで段階的な学習
漢文の基礎から応用まで、段階的に学習を進めることができます。
詳細
基本的な読解から始まり、難易度の高い問題へと進むことで、国公立大学の2次試験で求められる記述力を高めることができます。書き下し文や現代語訳を中心に、漢文の理解を深めることがポイントとなります。
漢文の読解が苦手な場合でも、基礎的な漢字や句形から丁寧に解説されているので、初心者でも取り組みやすい内容となっています。また、実際の記述問題に対するアプローチ方法が詳しく説明されており、自習でも実力を伸ばすことができます。
ただし、この参考書は記述問題に焦点を当てているため、志望校で漢文の記述問題が出題されない場合は、必要性をよく考えた上で取り組むことが重要です。各大学の出題傾向を把握し、必要に応じて活用してください。
まとめ
受験生の皆さん、今回は最強の漢文学習法と参考書の選び方について解説しました。
漢文の学習では、古文の基礎理解が非常に重要です。漢文を学ぶ際は、古文の文法との関連を意識し、基本からしっかりと学ぶことが成功の鍵となるでしょう。
日大レベルでは、「漢文早覚え速答法」と「岡本のたった3時間で漢文句法」が基礎固めに最適です。MARCH・早稲田レベルでは、過去問をベースにして、「世界一分かりやすい早稲田の国語合格講座」をマスターしましょう。地方国公立・東大レベルの受験生には、高度な漢文の理解を深める「国公立標準問題集CanPass古典」と「得点奪取 漢文」が役立つでしょう。
各レベルに合わせた参考書選びと効果的な学習法で、漢文の壁を乗り越え、志望校合格への道を切り拓きましょう。武田塾は皆さんの受験成功を応援しています。