進学校の生徒ほど陥りやすい、授業の罠が存在!?
進学校の皆さんは、学校の授業についていけていますか?
「気が付けば授業で自分だけ取り残されて行っている…」という進学校の生徒は少なくないのです。
実は、それは進学校の生徒だからこそ陥りやすい、学校授業の罠が存在するからなんです。
この記事では、特に進学校の生徒に向けて、学校授業で気をつけるべき注意点と対策法をご紹介していきます。
授業についていけていない生徒や、これから乗り遅れたくない生徒は、是非この記事を参考にしてみて下さい。
進学校でありがちな学校授業の罠に気をつけて!教科別の注意点
学校の授業は、一部のトップ層だけがついていけているケースも多い!!
学校の授業に一度つまづいてしまうと、どんどん差が開いていき、「気付けばトップ層は雲の上…」というような現象がしばしば起こります。
それはなぜかというと、学校の授業は先生のスピードに合わせなければならないからです。
そのため、毎回理解できていないと気が付いた時にはついていけなくなってしまうのです。
では、どうすればそのような状態にならずに済むのでしょうか?
ここからは、教科別に気をつけるべき注意点をご解説していきます。
①英語の長文ゴリ押しすぎ問題
英語の正しい勉強法は基本的に、以下の順序で進められます。
- 単語・熟語
- 文法
- 解釈
- 長文
このような順序を飛ばせば、必ずどこかでつまずいてしまいます。
しかし、特に進学校では、しばしばこの順序をとばして「長文」をひたすら読ませるということが起きます。
しかも難関大の過去問レベルの長文を読ませ、「多読の嵐」というような状況に生徒を追い込んでいくのです。
進学校の英語の先生は意識が高く、「過去問に慣れさせたい」という意識でこのような授業をしているのですが、これでは一部のトップ層しかついていけないのは当然ですね…。
このような状況を打開するためにやるべきことはコレ!!
- 単語をいち早く終わらせる
- 読むための文法を覚える
- 出来るだけ早く解釈の勉強を始める
この3つをやるだけで、進学校の学校授業にも価値が生まれてくるはずです。
そこで、この3つについて具体的にどのように勉強すべきかを解説していきます。
【単語をいち早く終わらせる】
これは、範囲内の単語をとにかく早く頭に入れるだけです。
早ければ早いほど、後の勉強に費やせる時間が長くなりますので、いち早く終わらせましょう。
【読むための文法を覚える】
「読むための文法」というのがイマイチイメージしづらいかもしれませんね。
例えば「Vintageを終わらせる」というよりも「英文法POLARISや、大岩のいちばんはじめの英文法をマスターする」というくらいの認識です。
【出来るだけ早く解釈の勉強を始める】
学校の授業では英文解釈をやることがあまりなく、文法と長文を連動させられてないことが多いです。
中には、予備校に通い始めて英文解釈という概念を知ったという生徒も少なくありません。
「読むための文法の勉強」までが終われば、出来るだけ早く英文解釈の勉強を始めて下さい。
そうすれば、学校での長文問題も理解でき始め、授業の価値が高まることでしょう。
これらの3つを早くやればやるだけ、差が縮まって行きますし、学校の授業にもついていけるでしょう。
また、授業においていかれない為には、「定期テストが終わったら復習をする」ということも大事になっていきます。
「定期テスト対策のために勉強して、テストが終われば忘れる」ということを繰り返していては、いつまでたっても差は縮まりません。
定期テストの後に復習を行うことで、地力もついていき、気が付けば定期テスト対策に時間がかからなくなっているはずです。
学校の授業についていくことが大切なわけではありませんが、本来すべき勉強と両立して、起用にこなしてほしいと思います。
②数学の授業スピードと問題量に注意
以下の教科書、進学校の数学で良く使われるものです。
このほかにも色々ありますが、共通して言えることは
「物量が多すぎる…。」
ということです。
これを全部こなせる現役高校生が、一体どれくらいいるのか疑問になるほどです。
もちろん解答などを見ながら終わらせることは出来るでしょうが、本当の意味で自分の力で終わらせるには、現実的に厳しいペースです。
さらに、これを生徒ひとりひとりが理解していけるスピードで授業が進むのならいいのですが、実際はとんでもないスピード感で授業が進んでいくので、数学が苦手な人はとてもつらくなってしまいます。
そこで皆さんがやるべきことはコレです。
- 問題の範囲を絞って勉強する
特に数学が苦手な人は、授業のスピード感についていけず、わからない問題がどんどん累積していってしまいがちです。
そんな時は、定期テストなどの赤点対策はしたうえで、「入門問題精講」や「基礎問題精講」に絞って、コツコツ問題を解いていきましょう。
「進学校の生徒なのに入門問題精講をもっているのが恥ずかしい…」という方も中にはいますが、わからない問題をわからないままにしている方が恥ずかしいです。
難関大を目指しているのなら、自分の軸をぶらさず勉強していくことが大事です。
③国語の授業は学校をあてにするな
「受験の現代文を解く」という観点から見たときに、学校の国語の授業では難しいです。
なぜ、そういうことが起きるかというと、「国語」という教科の不思議な部分が関係しています。
例えば、数学の問題では「その問題をどのように解くのか」が体系的に解説されますよね。
しかし、国語は「この本文はこう読む」と個々の文章の読み方を解説しており、体系的な解説がほぼされないのです。
受験では当然ですが、見たことない文章を読み解く必要があります。
個別の文章に詳しくなっても、見たことない文章はわかりませんよね。
だから、授業だけでは難しいのです。
そこで現代文の対策にやってもらいたいことはコレです。
- 体系的に学習出来る参考書を選ぶ
武田塾で取り扱っている「舟口のゼロから読み解く最強の現代文」などの良い参考書を使えば、現代文の読み解く力を体系的に学ぶことができます。
古文については、「古文の助動詞の活用」などは入試でも使いますので、授業が完全に無駄になるわけではありませんが、「古文の本文を写す」ような勉強はあまり意味がないので気を付けましょう。
古文で対策にやってもらいたいのはコレ!
- 古文単語や古典文法を早く身に付ける
これによって、古文の授業にも価値が生まれてきます。
「古文単語」と「古典文法」を体系的にスピーディに勉強するには、以下の「一冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」「富井の古典文法をはじめからていねいに」がおすすめです。
これらで、基本的な知識がつけば「ステップアップノート30」「高校 やさしくわかりやす古典文法」で応用力を養成しましょう。
あくまで受験に向けて、限られた期間で国語の読む力を養う方法ですので、学校授業が全く価値の無いものであることを言っているわけではありません。
しかし、特に受験生にとってはとても大事なことですので、計画的に学習していきましょう。
今回のまとめ
- 進学校の生徒ほど陥りやすい、授業の罠が存在
- 学校の授業は先生のスピードに合わせなければならない
- 英語長文ゴリ押しすぎ問題
- 数学スピードも問題量も多すぎ問題
- 国語の授業あてにできない問題
- それぞれの問題に対して対処法を解説
進学校の生徒ほど陥りやすい、学校授業の問題点をご紹介してきました。
進学校の生徒は「進学校の生徒だから」というプライドで、わからない事をわからないと言えずに放置しているケースも少なくありません。
進学校の生徒に限りませんが、わからない事をすべてつぶしていかなければ、受験では勝てません。
学校授業でおいていかれている感覚を感じてしまっている生徒は、是非、この記事を参考に計画的に学習してみて下さい。