こんにちは。秋田駅西口から徒歩3分、OPAの目の前、武田塾秋田校です。
今回は「秋田大学に合格する方法!!」というテーマで、お話していきたいと思います!
さて、今回の記事は気合をいつも以上に入れて、武田塾秋田校の優秀な講師3名の方に過去問を実際に解いてもらい、分析までしていただきました!
かなり質の高い情報をお届けできるかと思います!
ということで早速、秋田大学の具体的な対策について解説していきたいと思います!
武田塾秋田校の優秀な講師3名に解いてもらい、分析してもらいました!
①韓先生(理工学部2018年度数学・2017年度数学)
理工学部の韓先生には、理工学部の数学を分析していただきました!
試験時間は90分、形式は記述式、大問数は2018年度は4つ・2017年度は3つです!
2018年度数学…計算ミスをしないかが鍵!
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法など |
1 | 小問4問(3次方程式、確率、対数の大小関係、数列の和) | 問題一つ一つの難易度は高くないが、出題範囲が広いので広範囲の基礎問題をしっかり固める必要がある。例えば(ⅱ)の確立の問題で「もとに戻さない」や(ⅲ)の「底の値が1より小さい」というところを見落とさないようにして解く必要がある。あとは計算ミスがないようにして、小問は得点源になるのでできるだけ点数を落とさないようにしたい。 |
4 | ベクトル(平面ベクトルの内積) | ベクトルの標準問題。ベクトルの最初の方で学習するベクトルの成分表示、成分表示の内積の公式を用いて解くことができる。この大問で間違いやすいのは(ⅲ)である。ベクトルの内積が負となるような点Pの存在範囲を座標平面上に描くとき、端点は範囲に入らないことを明確にしなければならない。計算ができてもグラフで間違えてしまうと減点になってしまうので注意すべきである。全体的に難しい問題ではないので基礎問題精講レベルの参考書を固めれば大丈夫だろう。 |
5 | 三角関数(三角関数の恒等式) | 三角関数の問題を解くときに最も重要なことは範囲をしっかり決めることである。(ⅰ)の問題文にあるxの範囲を利用して変えてあげる必要がある。あとは三角関数の合成や計算を用いて解くことができる。三角関数の合成→xの範囲の決定→計算の流れに沿って解いていけば良い。(ⅲ)の問題は難しいと感じるかもしれないが、場合分けと計算で求めることができるので落ち着いて計算ミスがないように解くようにすれば大丈夫だろう。 |
6 | 微分法(関数のグラフ、平行な接線が4本引ける条件) | 微分法は計算が中心である。計算ミスがないようにするのはもちろんだが、増減表やグラフを描くときは注意しなければならない。また、(ⅱ)のような問題を解くときは、なぜ平行な接線が他に3本存在する条件を求めるとき微分法を用いて解かなければならないのか理解しながら解く必要がある。そうすれば、難しく考えることなく解けるようになるだろう。微分法の問題はたくさん問題を解いて、増減表とグラフの描く練習をした方が良い。 |
2017年度数学…三角関数・微分積分・ベクトルが頻出!
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法 |
2 | 三角関数(三角関数の図形への応用) | 三角関数を図形で利用して解く問題はあまり見たことがないかもしれない。三角関数だけでなく図形の性質も利用して解く問題となっている。(ⅰ)の問題は円周角の定理を用いて角を求めることができかが重要である。基本的に(ⅱ)、(ⅲ)は(ⅰ)の答えを応用して解く問題なので、(ⅰ)が必ず解けるようにしたい。(ⅱ)、(ⅲ)の場合はsin、cos、tanの性質を理解していないと計算がうまくできなくなる可能性があるので注意が必要である。 |
3 | ベクトル(平行四辺形を底面とする四角錐) | 立体図形のベクトルは平面ベクトルよりも想像するのが難しいため難易度も高くなる。しかし、基本的な解き方は平面ベクトルと同じなのでベクトルの基本知識はしっかり覚える必要がある。立体図形のベクトルを解くときは、全てを立体で考えようとするのではなく必要な部分だけ平面にして図形を描くようにすると解きやすくなる。あとは、(ⅰ)は平行四辺形の性質を、(ⅱ)は同一平面上にあることを利用して解くようにすればよい。(ⅲ)はどの図形が6分の1倍なのか注意して計算すれば大丈夫だろう。 |
6 | 微・積分法(2つの曲線で囲まれた図形の面積) | (ⅰ)は微分法と増減表を用いて解くことができる。(ⅱ)は(ⅰ)の結果を用いて式変形し、求めることができる。(ⅲ)は図形の面積を求めるために2つの関数の大小関係を調べ、積分を用いれば解くことができる。問題自体は複雑ではないが、計算が難しいので微分や積分の計算をたくさん解いて早く正確に解けるようにしたい。 |
今回、秋田大学の数学を分析してくださった韓先生の紹介記事はこちらからどうぞ^^
≫参考記事:【講師紹介⑦】受験だけが全てではない!?生涯学習のすゝめ
②小野寺先生(教育文化学部2018年度英語・国語)
教育文化学部の小野寺先生には、教育文化学部の英語と国語を分析していただきました!
試験時間は60分、形式は記述式、大問数は英語は3つ・国語は2つです!
2018年度英語…単語は基本的。要約力を鍛えるべし!
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法 |
1 | 長文読解(人はどう時間を作り上げるのか) | 医学部共通問題。専門用語はほとんどない。段落ごとに、その単語に対する設問が設けられているため、問題文を読みながら問題を解くのが効率的。小問(5)は内容要約ではあるが、一つ間違えた解釈をしてしまうと丸ごと間違えてしまうので注意したい。(私は間違えた笑)難しい単語の意味も注釈でついていて、内容も文化系であるため、文系には解きやすいかもしれない。 |
2 | 長文読解(医療現場における異文化間コミュニケーションで起こる問題) | 大問1に同じく専門用語はほぼない。しかし、全体的に問題よりも選択肢に、やや難しい単語がちょこちょこ見られるように感じた。小問(3)は並べ替えの問題であるが、文法は基本的なものであったので、基礎を固める重要性を痛感した。また、小問(5)では、類語選択が出題されている。文章の中でその単語がどういった意味(プラスかマイナスか、など)で使われているか正確に捉えたい。ボキャブラリは多いに越したことはないので、スキマ時間を有効に活用して増やすと、解くとき楽になる。16.17年度の過去問もさらっと見たが、この手の問題はほぼ毎年出ているように思う。 |
3 | 意見記述(100字程度・成人年齢の引き下げに賛成か反対か) | 内容としては、受験生の年齢相当で身近なため、比較的賛成であれ反対であれ理由が書きやすいテーマだと思った。また、字数も100字程度と多くはないため、時間配分としてこの大問を最初に終わらせてしまうのも一つの手である。より簡単かつスペルミスの少ない単語と文法で、自分の意見をいかに英語にできるかが重要だと感じる。そのためにも、いきなり英語で書きだすのではなく、まずは日本語で(箇条書きでいいから)意見をまとめるといいかも。 |
2018年度国語…読解の小問一つ一つが重くて難しいので、正しく読む力を鍛えよう。
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法 |
1 | 長文読解(記述・西垣通『集合知とは何か』) | 他大学よりも大問数が少ない分、読解部分の小問ひとつひとつが重く難しかった。他の年度も見てみたが、秋大の前期はこのぐらいの文量の大問1と漢字書き取りの大問2が固定パターンのようなので、速読が絶対である。また、知識社会の話→リーマンショックを例に挙げた「米国流知識社会の幻想」批判→若い世代を例に挙げた所与知と体験知の比較という流れになっているが、筆者は一貫して所与知を否定していることを念頭に置くことで、読みやすさが少し増した。問題は、各小問ごとの記述量が指定されていないことである。字数が制限されていると、どこからどのくらい引き出せばいいのか見当がつくが、今回はそれが難しく、結果として不要な部分まで解答に含めてしまった。そのため、字数に合わせて解答を作るよりも、必要な部分を確実に見定める練習があっているかもしれない。タイトルは最も短い要約だとよく言われるが、その通りだと思った。終盤まで「集合知」という単語は一度も出てこないが、小問(6)を解く上で重要なキーワードとなっている。文章を読む際、一度タイトルに目を通すと、回答のヒントがつかめるかもしれない。 |
2 | 漢字書き取り | 特に難しい単語等なし。ニュースや新聞で見る単語などを確認するといいかもしれない。 |
③K先生(医学部医学科2018年度数学・英語)
医学科講師のK先生には、医学部医学科の数学と英語を分析していただきました!
数学の試験時間は90分、形式は記述式、大問数は4つです!
英語の試験時間は60分、形式は記述式(英作文あり)、大問数は3つです!
2018年度数学…標準的な問題をいかに落とさないかが鍵となる!
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法など |
6 |
微分 | 他学部との共通問題。(ⅰ)は極大値極小値を求めるだけなので極めて平易な問題である。(ⅱ)は二回微分をすれば求められるが接線の考えが苦手だとやり方に迷う場合がありそうである。微分計算自体は全く難しくないので方針さえ掴めたら完答できるであろう。 |
7 | 確率 | (ⅰ)極めて平易。(ⅱ)全問をベースに考えられる問題で出題者の優しさが伺える。ここも落とせない。(Ⅲ)少しひねってあるように見えるが、条件付き確率であることが分かれば確率の問題としては簡単に見えてくるであろう。医学部志望者ならこれも正解しておきたい。 |
8 | 次数下げ | (ⅰ)定番の問題。難なく正解できるだろう。(ⅱ)次数下げを使うことが分かれば容易に答えが導ける。方針が浮かばないと解答は厳しいか。 |
9 | 複素数 | (ⅰ)連立方程式に持ち込めれば解答できる。(ⅱ)前問の誘導を使う発想があれば解法が見えてくるかもしれない。複素数の問題への慣れが少し必要になってくるであろう。(Ⅲ)図形の交点の問題に持ち込めるかがカギとなっている。複素数平面の問題をある程度解きなれていないと正解するのは厳しいかもしれない。 |
総評
例年、微積分・複素数が特に好まれて出されている印象がある。
その他にも、数列や確率などもよく出題されており、やや出題範囲に偏りがみられる。
逆に受験生にとっては対策のしやすい大学といえるかもしれない。
現に私は数学が苦手であったが最後の1~2週間で頻出分野を固めていったおかげか得点開示では86点だった。
時間配分としては、90分と英語よりも余裕のある設定であり、一題に20分強かけられる。
得点としては、数学が得意なら8~9割、苦手でも7割程度取る必要がある。
この年では7番8番が取りやすいため、ここでいかに落とさないかが重要になるだろう。
2018年度英語…医学部向け単語帳はいらない。単語力より速読力が試される!
大問番号 | 分野・内容 | 所感・生徒が間違えそうな部分・生徒にぜひ伝えたいポイント・取るべき対策法 |
1 | 長文読解(時間感覚がどう作られるのか) | 問1~7 医学部受験には必須の単語にも注釈がつけられていることがあり非常に丁寧だといえる。難しい単語もなく非常に読みやすい文章となっている。段落ごとに設問があり(センター試験の時の長文問題と似ている)、読みながら設問を解いていけるため非常に解きやすい。選択肢も紛らわしいひっかけ等がないため一般的な医学部受験者であれば満点か1ミスを狙うのがベスト。 |
2 | 長文読解(なぜあくびは伝染するか) | 問1~9 大問1と同程度の長さの文章。題材もなじみがありわかりやすいものといえる。問4,5のみ記号式ではなく内容説明(軽い記述)であった。引き続き答えが導きやすい設問ばかりなため、2ミス程度に抑えられると良い。 |
3 | 英作文(法的な成人年齢を18歳に引き下げることに賛成か反対か) | 例年通り英文による英作文の出題で、今回は100語以内の指定であった。80~100語指定が多く、語数も例年通りであるといえる。立場の表明から書き始め、少なくとも2つの理由を挙げるという点も変わっていない。 賛成でも反対でも書きやすい方を選べばよいが、語数を考慮すると導入+結論(20語)、理由2~3個(20~30語)を目安に構成すると書きやすい。 |
総評
2018年度も例年通り医学部受験者にとっては易しい問題が多く全体を通して8割程度は取れたほうが良い。
ただ、他大学と比べ60分という厳しい時間制限があるため、時間配分に注意して問題の途中で躓かずスムーズにこなしていく力が求められる。
Ⅰ(15分)+Ⅱ(20分)+Ⅲ(15~20分)+見直し5~10分で設定するのが理想的である。
英語が得意な人は8~9割、苦手な人も7割程度取ることが合格への道となるであろう。
ちなみに、大学の公式HPに模範解答が掲載されているため、英作文などはそのテンプレ通りに書けばほぼ満点がもらえる可能性が高い。(意外と求められるクオリティは高くないことが分かる。)
まとめ:秋田大学を受ける人は、発展問題より基礎問題を確実に解けるよう対策しておこう!
今回ご協力くださった3名の講師の方、本当にありがとうございました!!
過去に化学と物理についても分析をしましたので、もし興味のある方は以下の記事もどうぞ!
①https://www.takeda.tv/akita/blog/post-81820/(化学分析)
②https://www.takeda.tv/akita/blog/post-83391/(物理分析)
さて、2019・2020・2021年度の入試も、そこまで大きな出題傾向の変化等はありません。
つまり、秋田大学に受かるためには、一貫して「標準問題を落とさない基礎力の完成度」が重要だと言えます。
今ご自身が使っている参考書等がありましたら、「本当に必要なのか」ぜひ一度過去問を解いてみて判断してみてください^^
細かな学部ごとの特徴などは、以下の記事にまとめましたので、よろしければこちらもあわせてご覧ください!
≫参考記事:秋田大学の偏差値・倍率は?【入試傾向・対策法なども解説します】
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