こんにちは！ 武田塾秋葉原校です！
「文科省が6月に入学定員に関する規制を変更した」
というニュースがありましたね。
ただ、「これが受験生である自分にどう影響があるのか……」
そこがよく分からなくて不安です。
そこでこの記事では、入学定員の変更内容と
それがどう影響していくのかを解説していきます！
入学定員の緩和ってどう変わるの？
入学定員の規制の変更内容
入学定員について、どう変わるのかを
先に言うと、以下のようになります。
| いままで | 入学者の定員数を定員の1.1倍以内にするよう規制 |
| これから | 全学年の定員数を定員の1.1倍以内にするよう規制 |
規制が変わるとどう変わるかを具体的に解説
こう言われても分かりにくいですよね。
そこで、簡単な例を使っていきたいと思います。
まず、各学年の定員が1000人のA大学があるとします。
いままでは入学者の定員の1.1倍以内にしなければいけなかったため
入学者は1000人×1.1で1100人までしか取れませんでした。
しかし、これからは「全学年の定員」を使って入学者の
人数を決めます。
つまり、全学年の定員の1.1倍から2年生〜4年生の在学生数を
引いた人数の新入生を取ることができます。
まず、各学年の定員が1000人なので
全学年を合わせて1000×4×1.1＝4400人まで在籍させることができます。
次に、A大学がこれまで定員ぴったりにしか
入学者を取っていないとすると
2年生から4年生までの在学生は1000×3で3000人です。
そのため、4400ー3000＝1400人まで
入学者を合格させることができます。
今までの規制では1100人まででしたが
これから1400人合格させることができ
合格者数がかなり増えることになりますね。
もちろん教室や他学年との人数調整などもあるため
合格者をMAXまで増やすことは現実的にはないと思われます。
しかし、「定員を大きく超えないようにしないといけない……！」と
合格者数を絶妙に調整しなければいけなかった今までよりは
余裕を持った合格を出せるようになるため
「今までに比べれば合格者数が増える」ことは考えられます。
定員緩和は受験生にどう影響を与える？
定員の緩和されるまでの受験事情は？
上記で「規制が変わると入学者数がどう変わるか」を説明しました。
この変更が「受験生には」どう影響するかの解説の前に
定員規制が緩和される前の受験事情を
簡単に解説していきます。
入学定員厳格化の前は、大学は合格を出した受験生から
入学辞退されることを見越して
定員よりもだいぶ余裕を持った合格者を出していました。
入学定員の規制が始まると、大学は
「多めに合格者を出した後、万が一辞退者が少なくて1.1倍を越したら……」と考えて
大学側は正規合格者の数を今までよりも減らさなければいけなくなりました。
その結果、多くの大学で合格者数が減少してしまいました。
また、合格者数をギリギリにすると
辞退者の数が予想よりも多いと定員を下回ってしまいます。
そのため、入学者数を定員数集めるため
補欠合格者を多く出すことになりました。
正規合格が増えて補欠合格が減ると思われる
入学定員が厳格化された影響が緩和に減って少し元に戻ります。
緩和のおかげで今までよりも入学定員を超えた入学者を入れられるので
定員超過を恐れることなく、合格者を多く出すこともできます。
そして、正規合格者数が増えれば辞退者が多くても
定員を下回りにくくなりますし、下回っても
その数は今までよりも少なくなります。
その影響で、補欠合格者数は減っていくと思われます。
不合格だった場合の最後の希望が消えるのは
痛いと思います。
ただ、定員が厳格化されて補欠合格者が増えた際
入学金の二重払いが問題になりました。
※併願先に入学金を払った後に補欠合格の連絡が来て
進学先と併願の２校に入学金を払うこと
補欠合格の数が減ればこの問題も減ってくるので
定員規制の緩和は受験生にはメリットが多いですね。
制度の変更に惑わされない実力をつけよう！
合格者数が増えても油断はできない
定員規制の緩和の影響で
合格者数の増加が予想されます。
ただし、これは合格ギリギリラインに乗れるくらいの
実力をもっていないと意味がありません。
たとえ今の勉強が順調でも、油断をしてしまうと
他の受験生に追い抜かれてしまう可能性もあります。
油断はせず、むしろ「合格者が減っても受かる」くらいの
実力をつけられるように勉強を頑張りましょう！
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