「選択式の問題は解けるようになってきたけど、記述式の問題の解き方が分からない!」
「自分の志望校では記述式の問題が多く出題されるんだけど、どのように対策すればいいだろうか?」
勉強が進み、記述式の問題に手こずっている学生の中で、このようなことを考えている人も多いのではないでしょうか?
記述式の問題は一般的に配点が高いです。
そのため、記述式問題の対策をきちんとしておかないと志望校に合格することは出来ないでしょう。
私筆者は、受験生時代、記述式問題の重要性をきちんと把握し、対策することで得意分野にすることができました。
そこで今回は「記述式問題の向き合い方・解き方」について丁寧に解説していこうと思います。
この記事を読んで分かること
・記述式の問題の重要性がわかる!
・記述式の問題との向き合い方がわかる!
・記述式の問題の解き方がわかる!
・各教科の記述式問題の特徴と具体的な対策がわかる!
それでは行ってみましょう!
記述式問題ってそんなに重要なの?
まず、はっきりいいます。
記述式問題を攻略できないと志望校には合格できません。
そのくらい記述式問題は重要です。
その理由をまとめてみました!
・配点割合が高い
みんなが薄々気づいてることだと思いますが、記述式の問題は総じて配点割合が高いです。
一般的に、選択式の問題と比較して、記述式の問題は3〜5倍の点数が割り当てられています。
選択式でいっぱいを時間かけて、正解しようが、記述式の問題で不十分な出来でも部分点を貰うことの方が得点が高いということはよくあることなのです。
反対に、記述式の問題をすぐに諦めて白紙で出した場合、選択肢全部合ってても50点ということもあります。
このように考えると、いかに記述式の問題が重要かが分かりますよね!
中には、試験問題の具体的な書かれていないこともあり、蓋を空けたら配点がめちゃくちゃ高かったなんてこともよくあります。
記述式の問題を白紙で出した瞬間不合格確定ということもよくあるので十分注意しましょう!
・みんなが苦手としているため
記述式問題の特徴として、受験生一般が苦手としている、敬遠しているという傾向にあります。
中には問題を読んで、意気消沈して、結局何も書かないまま終わるという学生も多いです。
大学受験は基本的に相対評価なので、少しでも書いて得点を獲得しておけば、相対的に中間、あるいは上位に浮上することもそう難しくないです。
このように、記述式の問題は配点割合が高い割に、実は点が取りやすく、しかも周りの受験生ではそもそも諦めている人が多いため、少し頑張れば偏差値がぐんっと上がるのです!
そのため、記述式の問題が出題されていたら、「よし、頑張れば周りと差をつけられるチャンスだ!」と思い込むようにしましょう。
このように向き合うことで、苦手意識がなくなるはずです!
ちなみに、大学受験において相対評価を意識するということは非常に大切です。
ここで、相対評価について丁寧にまとめた記事があります!
この記事では大学受験をうまく立ち回るためのエッセンスが詰まっているので、ぜひ読んでみて下さい!
合格のカギは相対評価?合格のためにどんな勉強をするべきかわかる!
記述式問題の解き方はこれだ!総論編!
それでは、これから記述式の問題の解き方について解説していこうと思います!
まずは総論として、全教科に共通することについて説明します。
そして、次の章では、より具体的に強化別の記述式問題の解き方を詳細に解説します。
それではスタートです!!
・採点表を意識する
記述式の問題は、回答にかなり自由度があるように思えますよね?
同じような答えでも、AさんとBさんではどこか違うように見える回答も多いです。
また、大学入試は複数の先生に作成されてることもあり、様々な人が採点します。
しかし、大学受験はその大学に入学することができるものの選抜試験ですので、きちんと公平に採点されなければなりません。
同じ回答を採点して、ある教授では80点、もう一方の教授では50点では入試制度として崩壊します。
それではどのように公平な採点を担保するかというと、「採点表」というものを使うのです。
採点表とは、記述式問題の回答で要素ごとに点数が振られていて、それが一覧になってるというものです。
より分かりやすくいうと、例えば日本史の問題で、
「白村江の戦いは国内の政治にどのような影響を与えたか?(10点満点)」
という問題があったとします。
これの模範回答は、
「唐・新羅の連合軍に大敗を喫したことで、対外的危機が高まったため、中大兄皇子(天智天皇)は国防の強化と内政の充実に専念した。」
になります。
ここで採点表では、
・白村江の戦いで日本が負けた国が唐と新羅の連合軍であることを理解していたら+3点
・白村江の戦いで負けたことによる影響をきちんと理解していたら+2点
・当時の政権担当者(天皇)の人物名を答えられたら+2点
・白村江の戦いをきっかけに変化した内容を理解していたら+2点
・日本語に不自然な点はなかったら+1点
というふうに、きちんと事前に要素ごとに点数が振られているのです。
これは模試の解説や過去問の解説なんかにもあります。
この採点表を意識することで、「あぁ、出題者はこういうことを書いてほしいんだろうなぁ」といった具合に、回答の筋道が見えて来ます。
出題者の受験生に対する願いにきちんと応えることで高得点が期待できます。
過去問演習や模試を通して、出題者の出題意図を探る練習をしましょう!
・原則加点方式であることを意識する
大学受験に限らず、記述式の試験では一般的に加点方式が多いです。
加点方式とは、最初の持ち点が0で、要素ごとにそれぞれ書けていたらどんどん加点していくというものです。
もっとも、「原則」加点方式というだけで、例外がある可能性もあります。
ある特定のキーワードが書けていなかったらマイナスになるという場合もあるかもしれません。
これに関しては、出題者以外に誰もわかりません。
しかし、基本的に加点方式ですので、あまり気にしないでいいでしょう!
・添削をしてもらう
記述式問題を解いたら、できるだけ添削をしてもらいましょう!
添削をしてもらう人としては、できれば学校の先生や予備校の先生など、普段採点者をやっている人が良いです。
採点経験豊富な人に添削してもらい、直接フィードバックをもらうことで、
・どういう基準で採点しているか
・細かい点数を稼ぐコツは何か
・出題者の求めていること
・自分の答案に足りない点はなにか
など色々と学ぶことが出来ます。
自分の文章の癖など、形式面を客観的に見てもらうだけなら友達などでもいいですが、その友達が正解とは限らないので、できる限り先生に見てもらいましょう!
記述式問題の解き方はこれだ!各論編!
記述式問題の大まかな向き合い方はご理解頂けましたか!?
前章で説明した内容は、基本的に全ての問題に共通するものなので、まずはそちらをきちんと理解して下さい!
それらの内容を理解したことを前提に、各教科の記述式問題の解き方について具体的に解説していこうと思います!
①国語
まず前提として、国語の記述式の問題はできない受験生が非常に多いです。
というか白紙で出す人がかなり多いのが特徴です。
そのため、わからなくてもなにかしら書いて、部分点をもらうだけで相対的に浮上することができます。
さらに言うと、国語では、一般的に記述式の問題に多く点数が振られています。
そのため、何も書かないと高い確率で合格することができなくなります。
諦めずに必ず書いて出すようにしましょう!
国語の記述式の問題のポイントは、次の流れを意識することです。
①まずは骨格(回答の核となるもの、重要ポイント)を抑える。
②文字数に余裕があったら、理由などで補完する。
→補完の優先順位としては、理由、反対意見の順
※小説文の記述式の場合、理由などではなく、心情変化の原因、行動の原因 となります。
※わからない、時間がなくても、重要なポイントだけでも書くようにしましょう。
③指定文字数の8割以上書く。
→もっとも、やむをえない場合、8割に満たなくても何かしら書いておくべきです。
国語についても添削してもらうことが非常に重要ではありますが、添削して貰う際には、必ず自分で解説などをきちんと読み込むようにしましょう。
国語については、問題を解いて、解説を読み込むというのが非常に重要な勉強方法です。
内容面に関しては、解説を読んで理解した上で、形式面だけを添削で補完してもらうようにしましょう!
②数学
次に数学の記述式の問題の解き方について解説します。
数学の記述式問題において重要な点が、論理を途切らすことなく、淡々と答えまで書くことです。
ここで注意してもらいたいことは、最終的な回答が正解しているか否かはさほど重要ではないという点です。
もちろん最終な回答が生歌していることに対して点数が振られていることには間違いないです。
しかし、間の途中式にも点数が振られている可能性が非常に高いです。
(問題文にも、途中式を書くことというのが明記されていることが多いですよね!)
万が一、最終的な回答が間違っていたとしても、途中の計算式が論理的に筋が通ってた場合、部分点がもらえます。
また、「ここまでの値が求められていたら5点加点」などといった加点もありますので、わからなくても、諦めずに少しでも書くことをおすすめします。
逆に最終的な回答が見事正解していたとしても、間の途中式をきちんと書かなかったり、論理が飛躍している場合、減点される可能性が高いです。
せっかく答えがあっているのに減点を食らうのは非常にもったいないので、試験が終わるまでに論理の飛躍がないか、不自然な記載がないかを確認しましょう!
③英語
次に英語の記述式の問題の解き方について解説します。
英語の記述式の問題として考えられるのは、英文和訳、和文英訳、要約問題
まず英文和訳、和文英訳ですが、とりあえず、一語一語機械的に逐語訳していきましょう。
その上で文脈に沿うように自然の日本語、英語になるように微調整していくのがポイントです。
また、英文和訳、和文英訳では、たいてい受験生が知らない単語や表現が出てくることがあります。
そのような単語や表現は、完璧に訳せることを受験生にもとめている事はありません。
自分が持っている知識をフル活用しつつ、文脈などを頼りに、自分が考える最も正解に近い回答ができれば十分です。
また、代名詞には注意が必要です。
文中の代名詞が何を指すのかをきちんと特定するようにしましょう。
例えば、theyを「それら」という風に直訳するのはNGです。
文脈的に何をさすのかきちんと理解できているのかも出題の趣旨である可能性が高いので、しっかりと訳すようにしましょう!
④社会
先程説明したとおり、要素ごとに加点の場合が多いので、この言葉が入っていたら2点などです。
また、因果関係をきちんと抑えられていたら加点などもあるので、その歴史上の事件がどうして教科書に残るほどに重要なのか、その理由を確認するようにしましょう!
また、社会の記述式問題に関しては、積極的に先生に添削してもらいましょう。
理解の乏しい事項や、周辺知識の解説をしてもらえたらラッキーです。
社会はどちらかというと知識がものを言う科目でもあります。
指定された文字数の中に以下に多くの情報を盛り込めるかも非常に重要です。
最初の内は、指定された文字数なんて書くことないよと思うかもしれませんが、勉強が進み、知識量が増えてきたら、かえって書きたいことを全部指定文字数内に収めるためにどうすればいいかと考えるようになるはずです。
そのような段階に達したら知識量は合格水準になるので、ぜひ頑張ってください!
記述式の問題解き方についてまとめ!!
以上、記述式の問題の解き方について丁寧に解説してきました。
ここまでの内容をまとめると以下のようになります。
・記述式問題を制することは受験を制するといっても過言ではない!
・記述式問題は少しでも喰らいつけば偏差値がぐんと上がる可能性が高い!
・記述式問題では加点方式を前提に採点表を意識して出題者の意図を探る!
・同じ記述式問題でも科目によって対策、勉強の仕方が異なるので注意!
記述式の問題は、一見自由度が高いことから、最初のうちは本当に避けたくなります。
しかし、慣れてくるとわかりますが、実は記述式問題に全然自由はないのです。
それは採点表を意識できるようになるとわかります。
そして、それが実感できてくると、記述式の問題を解くことが楽しくなります。
この境地に到達できるまで、ぜひ記述式問題を解きまくってみて下さい!
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