「文系なら数Ⅲまで勉強する必要がないだろう。」
「数Ⅲを勉強するのは理系だけで十分なのかな。」
「数Ⅲを必死に勉強して文系の受験に成功した先輩がいるけれど、自分もやった方が良いのかな。」
「数Ⅲを勉強しておくと文系でもメリットがあるのだろうか。」
あなたは今、そんなことを考えていませんか？
確かに数Ⅲは理系の人が学ぶものだというのが一般的な考え方ですが、
文系でも勉強している人がいます。
ただ数Ⅲに時間を割くと受験で有利になれる可能性もあるものの、
他の科目に割ける時間がなくなってしまうリスクもあります。
本当に必要なのか、数Ⅲを勉強するならどんな方法が良いのかを理解しておかないと後悔するでしょう。
そこでこの記事では、現役東大生であり、武田塾秋葉原校のスタッフである鶴山が
文系の人にとって数Ⅲがどのような位置づけにあるのかを解説します。
この記事さえ読めば文系の人が数Ⅲを学ぶべきなのか、学ぶとしたらどのように勉強できたら良いのかについては完全にわかります。
この記事があなたのお役に立ちましたら幸いです。
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文系に数Ⅲは必須なの？
文系の大学受験では基本的には数Ⅲは必要ありません。
学部学科によっては数学そのものが必要ないことすらあります。
文系の場合には大学に入学した後に数学を使わないケースが多いので、
科目数を減らしている学部学科では数学が除外されることがよくあります。
入学する学生は数学が得意でなくても問題ないと考えられることが多いからです。
数Ⅲは大学のレベルによっては理系の学部でも数Ⅲが受験科目になっていないことすらあるので、
文系ではなおさら要求されることはほとんどないのが実態です。
ただ、数Ⅲまで勉強していた方が有利なことはあります。
原則として文系の人は必須ではないことを念頭に置いた上で、受験を目指して文系が数Ⅲを勉強するのはなしではありません。
文系が必須ではないのに数Ⅲを学ぶメリット
数Ⅲを勉強することは基本的には文系には必須ではないものの、文系であっても学んでおくのにメリットはあります。
最も大きなメリットは、数Ⅲで学んだ分野の知識を使うことで、数Ⅰや数Ⅱなどの知識で解ける問題でも別の角度から解ける場合があることです。
アプローチを複数考えられると検算をすることも可能なので正答率を上げやすくなります。
証明問題でも数Ⅲの公式を使って解いても大丈夫なので、もし数Ⅲの中に得意分野があったら問題を解きやすくなる可能性もあります。
ただ、数Ⅲを一から学ぶのは決して簡単ではありません。
学ぶにはそれなりの覚悟が必要ですが、数学でできるだけ点数を取れるようになりたいなら勉強しておく価値はあるとは言えます。
文系なのに数Ⅲが必須の大学・学部とは？
文系では数学すら不要な大学が多いのに、
数Ⅲまで必須にしているケースはあるのでしょうか。
数は多くはないものの、大学によっては数Ⅲを必須科目にしていることがあります。
例えば、経済学部の中には数Ⅲを必須科目にしているところがあります。
大学に入ってからも数学的なアプローチで分析をすることがあるからで、理系の人が文転したときによく選ばれています。
・京都大学経済学部
・九州大学経済学部経済工学科
・上智大学経済学部経済学科
・中央大学経済学部
が代表例です。
一方、心理学やスポーツ科学、社会情報学などでも数学を使ったアプローチがよく用いられている影響で数Ⅲの試験がある場合があります。
・立命館大学総合心理学部・スポーツ健康科学部
・中京大学心理学部・スポーツ科学部
・青山学院大学社会情報学部
が典型例です。
文系が必須ではないのに数Ⅲを学ぶにはどうしたらいい？
文系の人にとって、一から全て独学で数Ⅲを学ぶのは大変です。
学校の授業では文系と理系でクラスを分けてしまうことが多く、数Ⅲを授業でやらない場合が多いでしょう。
そのため、学校以外でどのようにして学ぶかを考えなければなりません。
最も確実なのは予備校に通う方法で、数Ⅲだけに特化した授業も選ぶことができます。
独学で学ぶのに心配がある人や、継続できるかが不安に感じている人は予備校を活用しましょう。
ただし、予備校で数Ⅲを学んでいる人の大半は理系の生徒なので、授業内容が理系向けになっている場合がほとんどです。
文系も対象とした授業・塾を探して受講するのが良い方法でしょう。
文系 数Ⅲ 必須まとめ
文系の人が数Ⅲを受験科目として要求されることは、一部の経済学部や心理学部などを除けばほとんどありません。
ただ、数学が受験科目になっている場合には数Ⅲを学んでおけば有利になれる可能性があります。
一から学ぶのは決して楽なことではないものの、数学で高得点を取りたいという場合には勉強しておくのは効果的です。
学校の授業は受けられないことが多いので、独学をするのに不安があるなら予備校で学んだほうが確実に成績を伸ばせることでしょう。
