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【私大英語対策】長めの会話問題で正答率を上げるには

みなさんこんにちは。

武田塾明石校です。

早いもので一月も下旬に突入し、いよいよ私大の入試が本格的に始まる時期となりました。

勉強の仕上がり具合はいかがでしょうか。

足りない!と思うところもあるかもしれませんが、最後は持っている知力を全て出し切るのみです。

今回は特に私大対策として、長めの会話問題で正答率を上げる方法についてお話したいと思います。

私立の会話問題

私大では大問の一つとして、よく会話問題が出題されます。一口に会話問題といっても、私大の会話問題は一筋縄ではいかないものばかりです。例えば、関関同立レベルについて言うと、まず問題が共通テストの長文に匹敵するほど長いです。内容も友人同士の他愛のない話から、文化的、専門的なものなど多岐にわたります。参考書の最後あたりによく会話表現の演習問題がありますが、それを何度か解いたり、暗記したとしても、この手の会話問題に余裕で対抗するのは難しいと言えます。ただの会話の穴埋めのように見えて、実は文法や読解力が問われているからです。

とはいえ、一般的に会話問題は長文問題よりもとっつき易く、解くのにあまり時間もかからないものなので、比較的みんなの正答率が高くなります。ただし、これは時間配分的・得点率的に考えて会話問題を苦手としている人にとっては死活問題です。そこで如何に点数を落とさないかが重要となってきます。

会話問題を解くコツ

①会話が始まる前のナレーション文があれば読む。

ナレーション例:Jussi a Finnish exchange student, meets his friend Tuomas on campus. 

ここでは登場人物の簡単な紹介などがされていることが多いです。登場人物同士の上下関係や関係性によって、使われる単語が違ったり、挨拶の仕方や話し方が丁寧であったり、カジュアルであったりします。例えば、Would you like~を使うのか、Do you want~を使うのかの違いなどです。特に、選択肢が余る場合、紛らわしい選択肢が用意されていることもあるので注意が必要です。 また、お客さんと店員の会話など、終始大体お決まりの会話のキャッチボールが行われる場合もあります。店員であれば、その選択肢が文法的・展開的に当てはまりそうでも、正しい接客態度ではないと不適切となります。

friend,student,librarian,clerk,waitress,receptionist など登場人物の立場や職業を表すキーワードがあるときは特に注目しておきましょう。

②空欄の前後の文をしっかり読む。(特に後ろ)

例えば、空欄のすぐ前にHow,What,Whyなど何らかの疑問詞が来ている場合は、空欄の中がどのような答え方になるのか。また、空欄の直後にYes,No,Not really,Sure,Of cource などが何かの答えになるようなワードが来ている場合は、空欄には疑問文が入るのではないかと疑いましょう。他にも、空欄後にI don't think~が来ていれば直前にDo you~が来るのではないか、 I did~が来ていれば直前にDid you~が来るのではないかなど、質問と回答のパターンに慣れていきましょう。

③登場人物の感情をくみ取る

会話問題は、現代文で言えば物語文に一番近いですね。登場人物がどのような感情で話しているのかを感じ取らなければなりません。会話問題を苦手としている人にとってはこれが一番難しいと思うので、いくつかコツをお伝えします。例えば、登場人物がポジティブ、ネガティブな発言をしたり、態度をとったりしていないか。具体的にはI'm sorry that~やI'm glad~など何か気持ちを表すような文はないか、「wow, oh my god, no way,oh dear」など感情の浮き沈みを表すワードの有無などを確認します。また、登場人物同士が何かについて議論をしている場合は、その話題について誰が賛成なのか反対なのかをはっきりと理解しておく必要があります。物の好き嫌いなどについて話し合われている場合も同様です。

⓸全体の流れをつかむ

最後に見直す際に一番大切なことは、全体の流れをつかむことです。会話文は、突然過去の話が盛り込まれたり、未来の話題になったりするので、どうしても時系列だけで考えていると選択ミスを起こしやすいです。①~③を参考にしながら、最後に全体を見て綺麗な流れになっているかどうかを確認してください。序盤に、文法的・展開的に考えて可能性のある選択肢を使ってしまっていても、終盤により最適な場所があればもう一度全体の構成を考え直さなければなりません。

もし、知らない単語がメインの話題として出てきたら...

特訓中に志望大学の過去問を解いてもらっていたところ、こんな生徒さんが居ました。

「会話文に何回も出てきた単語の意味が分からない。」

この生徒さんは何とか想像で解いてみたようでしたが、正答率はあまりよくありませんでした。長文にも同じことが言えますが、会話問題にも流行に乗っ取った話題が取り上げられることがよくあります。システム英単語などで受験に必要な英単語をしっかりおさえていても、ネイティブレベルではない限り、問題を解いていて知らない単語に遭遇するのは当たり前のことです。そこで重要なのが、文脈などからその単語の意味を推測する力です。出題側も、難解な単語については、受験生が初めから意味を知っていると想定していないでしょう。受験生を困らせていた例として、最近見かける機会が多かった英単語をいくつか紹介したいと思います。

meditation (瞑想)… 馴染みのない単語ですが、「登場人物がどのようにmeditationを行っているか」などを説明している場合は何となくですが意味が分かってくるかもしれません。

pedestrian(歩行者)… この単語は最近本当によく見かけます。一見難しそうですが、carやcyclist(自転車に乗っている人)など意味を推測しやすい単語と共に登場することが多いです。

cuisine(料理・料理法) … この単語はfood(食べ物)と混同しやすいです。これから出くわすことも多いかと思うので、簡単に違いについて説明しておきます。cuisineはフランス語が語源で、料理の中でも特に国や地域などの特徴があるもの・高級料理を意味します。一方で、foodは人間や動物が「食べるもの」という広い意味で使われます。

fresh water(淡水・真水) … これは、salt water(海水)と共に出てきた場合はすぐに意味が分かると思いますが、単体だと意味を勘違いしやすいですね。fresh,water共に誰でも意味が分かるだけに「新鮮・綺麗な水」などと解釈しがちです。

最後に

どうだったでしょうか。少しでも問題を解く手助けになれば幸いです。

会話問題を苦手としている人は、とにかく志望大学の過去問を解いてその出題形式とパターンに触れる機会を増やしましょう。演習を重ねることで徐々にコツが掴めてくるので、登場人物の気持ちを読み取ったり、全体の流れを掴むことにも慣れてくると思います。それに伴って、解くスピードも上がってくるはずです。

本番で点数を稼げるように鍛えていきましょうね!

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