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思考力を問われる?共通テストとセンター試験の勉強法の違いとは?

「センター試験が共通テストに変わったけど実際何が変わったの?」

「先輩や先生から聞いたセンター試験対策の勉強法は通用するのかな?」

と不安に感じている受験生や親御様はいませんか?

名前が変わっても、本質がどう変わったのかはイマイチわかりませんよね。
実は、共通テストとセンター試験とでは問題の傾向が大きく異なっており勉強の仕方を間違えると全然問題が解けないということも起こり得ます。

今回の記事では、共通テストとセンター試験とでは何が変わったのかどんなふうに勉強すれば対応できるのかについて説明していきます。これを理解しているかどうかで受験の結果が大きく変わるので、ぜひ参考にしてくださいね。

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共通テストとセンター試験の違いは「思考力の重視」

勉強

共通テストとセンター試験の最も大きな違いは「思考力をどれだけ重視しているか」です。

共通テストは、大学と高校の教育をより強く結びつける政策「高大接続改革」の一環として新たに行われるようになったテストで、後述しますが「大学教育の基礎力を問うテスト」という側面が強いです。

ここからは、この「高大接続改革」という観点から、共通テストとセンター試験違いについて説明していきます。ここをきちんと理解しておくことで、取り組み方がだいぶ変わってくるので、注意して読んでみてください。

高校と大学の学びをより強く結びつけることが狙い

先述のように、共通テストは高校と大学の勉強をより強く結びつける「高大接続改革」の一環として行われるようになりました。これにより、高校教育は「大学教育の基礎力」という側面がより強くなり、試験問題は思考力や判断力・表現力がさらに求められるようになりました。

また、外国語に関しても問われる力の変更が行われ、「読むこと」と「聞くこと」のバランスが調整されたより実践的な試験に変わっています。

問われる力の本質は変わらない

上記のようにセンター試験から様々な調整・変更が行われた共通テストですが、問われる力の本質としてはそう大きくは変わっていません。
共通テストで必要される力は、元々センター試験や二次試験で必要だった力と大まかには同じものです。

問題や得点の比率が変化しただけなので、これによって勉強が楽になったり、反対に大変になったりすることはそこまでありません。

共通テストとセンター試験、具体的には何が変わった?

武田塾 考える生徒

ここまで、共通テストとセンター試験とは必要な思考力という面で異なっているということを述べました。では、具体的にどのような点を変化させたことで、思考力がさらに必要になったのでしょうか。

実は、共通テストの導入が検討されてすぐの頃には、試験問題は記述式となる予定でした。
ところが、採点基準を明確にするのが難しいことや採点に時間を要することが問題となり、従来のセンター試験のようなマーク式になったのです。

そんな共通テストですが、以下の点でセンター試験とは異なっています。

  • 英語のリスニングの比率
  • 試験時間
  • 問題文の分量

ここからは、それぞれの変化点について詳しく説明をしていきます。

英語のリスニングの比率

共通テストでは、英語のリスニングの比率がセンター試験に比べ大きく変化しました。

センター試験は筆記(200点)リスニング(50点)にわけて出題されていましたが、共通テストではリーディング(100点)リスニング(100点)の出題となっています。今までに比べ、より聞き取りに重点が置かれた配点になっていますね。

またリーディングに関しても、これまでの筆記問題から発音・アクセントや語句整序問題がなくなり、より資料からの読解力や思考力が求められるようになっています。

問題文の分量

問題文の分量にも共通テストでは変更が加えられています。

何度もお伝えしているように、共通テストは「思考力・判断力」が非常に問われる作りとなっています。その大きな要素として、資料や表・グラフを読み解いて解答する問題の増加が挙げられます。そうすることで、情報の処理能力や理解力を評価しているというわけです。

後述しますが、センター試験のように「パターンに合わせて解く」というやり方で対処ができないため、より本質的な理解が必要となりそうです。

試験時間

試験時間に関しても、共通テストでは変更が加えられています。

具体的には、数学①(数学Ⅰ、数学Ⅰ・数学A)の試験時間が10分延長されています。先述の「問題文の分量の増加」が背景にあると考えられます。

思考・判断に時間がかかることを見越し、延長が行われたのかもしれませんね。

センター試験の勉強法は共通テストで使える?

勉強好き

ここまで、共通テストとセンター試験の変更点について説明してきましたが、これまで学校や塾で指導してきたような「センター試験対策の勉強法」は共通テストに対しても通用するのでしょうか?

結論を言うと、通用する部分もあれば通用しない部分もあります。その内容について、これから詳しく説明していきますので参考にしてみてください。

共通テストで必要な勉強とは?

共通テストの勉強としては、とにかく基礎標準知識をガッチリと固めておくことが大切です。これはセンター試験の勉強とも共通している部分であり、模試や過去問と傾向が変わっても安定して点数を取るためには不可欠です。

反対にセンターの勉強と大きく異なっているのは、先述のようにパターン暗記では解けないという点です。センター試験は各教科ある程度のパターンに沿って出題されており、このパターンをしっかり練習することで対応力を底上げすることができました。

しかし、共通テストでは各問題を深く理解して問題を解くことが必要なため、付け焼き刃のパターン暗記では太刀打ちできません。このように共通テストとセンター試験とでは取るべき勉強法が異なっているのです。

共通テストで成功するために「表面的な勉強」をやめる

ノート

上記のように、共通テストでは表面的な勉強を行なっていては高得点が望めません
きちんと本質を理解する勉強を行うことが大切です。

具体的には、以下のようなことを心がけると良いでしょう。

  • 理系科目において公式の意味を理解する
  • 「なぜ」答えがそうなるのかを日頃から意識する

では最後に、これらの詳細について説明をしていきます。

理系科目において公式の意味を理解する

公式の意味を理解することは、共通テストで高得点を狙うにあたってとても大切なことです。

理系科目には、たくさんの公式が存在します。それらをあまり理解せずにただ使っているという人も多いのではないでしょうか。そうした使い方をしていると、いつもと違った角度から問題が出されると苦戦してしまうことがあります。

また共通テストでは、初めて見るような公式を与えられ、それを理解しなければ解けない問題が出題されたことがあります。単純に公式を暗記していただけではこういった問題を解くことはできませんよね。

このように、公式をきちんと理解する癖をつけておくことはとても大切なのです。

「なぜ」答えがそうなるのかを日頃から意識する

受験勉強を行う際は、答えがどうしてそのようになるのかを普段から意識して考えるようにしておきましょう。

共通テストでは、始めの問題の答えを使って後の問題を解いていくことが必要です。この時、頭がこんがらがってしまう人がとても多いです。

それを防ぐには、「自分はいま何をしているのか」「そのためにどんな情報が必要なのか」をしっかりと整理・理解しておくことが求められます。

答えから逆算して考える癖をつけておくことで、この脳内整理をする力を鍛えることができます。ぜひ実践してみてください。

武田塾赤間校なら共通テスト対策も万全!

ここまで、共通テストとセンター試験の問題傾向や対策の違いについて説明してきました。より深い理解が求められるということで、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

ご安心ください!武田塾赤間校では、共通テストに向けて、ひとりひとりに合わせた指導をバッチリ行うことが可能です。

共通テストで求められる「思考力」についてもきちんと指導していくため、万全に対策することができます。武田塾赤間校は、皆さんからのご連絡をお待ちしております!

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