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リスニングは運ゲーじゃない!聴き取るために必要な5つの力

こんにちは!

JR京浜東北線・埼京線など赤羽駅より徒歩5分、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅より徒歩6分

自称”日本一賑やかな校舎””最も武田塾を体現した校舎”である赤羽校講師の石川です!

今回取り上げるのはリスニングの勉強法!

執筆の動機として、1月に行われた共通テストの前後で
受験生の皆さんがリスニングをどのように対策したらよいのかという悩みを共通に持っていると感じたためです。

その場で教えられるのはもはや小手先のテクニックに近いことばかりで、
やはり直前に何かしようとしても難しい科目だと思われます。

そこで、これから受験生になる皆さんに今のうちから知っておいてほしいリスニングの勉強方法、
そもそも何が出来たら聴けるようになるの?というところを語っていきたいと思います!

 

はじめに・・・リスニングの勉強ってやるべき?

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生徒の話を聞いていると、分かんないから勘で行きます!という感じで、
もはや捨て教科として扱っているケースもしばしば見られます。

ですが、共通テストになってからは配点が変わっていますね。
センターでは筆記200点のリスニング50点満点だったところが、今は両方とも100点満点ずつになりました。
つまり、受験生が比較的得意とする筆記だけでは得点を稼ぎ切れなくなっているのです。

上位校を目指す上では、元来リスニングはあまり差が付かない得点源という位置づけでした。
その中で苦手意識がある場合、単純に満点が2倍になっているわけですから不利になってしまいます。

そもそも大学入試改革は、高校教育を変えようというところから始まったものでした。
そのためには全国で数十万人が受験するセンター試験の内容を変えることで、学校の授業内容もそれに対応する形で変えていこうという魂胆です。

リスニングの配点もその流れで変更されたのだと考えられます。
四技能の外部試験を導入しようとしていたところからも明らかなように、
上は受験生に対して「実際に使える英語力」を求めているのです。

ということで、まず現実的には配点が筆記と同じなのだから捨てることは出来ないと言えますし、
高校を出てからも英語を得意とし続けていた方が何かとニーズに応えられそうな現代社会で一歩前にいられるようにも、
リスニングの学習はしておいた方がいいと言えるでしょう。

 

リスニングに必要な力

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前提として、リスニングは文法や長文を読む力と連動しています。
「聴き取る」というのは単に流れてきた単語一つ一つを知っているだけではなく、
それが文章の中で今どのような使われ方をしているのかまで理解しなければなりません。

熟語の前置詞部分を聞き逃したら普通に単語だと勘違いして意味を量り損ねてしまったり、
文法事項をきっちり押さえられていなければ、単語ひとつひとつが意味に意味を持たすことが出来ぬまま耳を貫通していくことになるでしょう。

ということで、リスニングの勉強って何?ということだけを模索するのは違うということが言えますね。
「英語」の学習を体系的に積み重ねていくことがリスニングの力も鍛えることになるというわけです。

その上で、どのような能力がリスニング力向上に特に必要かという点に絞って見ていきたいと思います!

①正確に聴き取る力

たとえばカタカナ語として日本語の中に定着している言葉や、国の名前などの固有名詞は、
我々が思っている発音と英語本来の発音とで大きく隔たりがあることも珍しくありません。

パッと思い浮かぶものでは、「ビール」は"beer「ビア」"だったり、「スタジオ」は"studio「ストゥーディオ」"のような発音をしますね。

ちなみにカタカナ語は意味も英語のその語が元々持っていたものから変化していることがあるので、単語学習の際にも注意が必要です。

また、リンキング(≓リエゾン)によって我々が想定する読みとは少し異なる音になることもあります。
in itなら「イン・イット」ではなく「イニット」になるといったアレです。

これらの変化も含めて、正しく聴く力を付けましょう。

②素早く把握する力

平成30年度の共通テストプレでは、1分あたり154.7語のスピードで音声が読み上げられたということです。
リスニングではそれだけの情報を瞬時に聞き取って理解する必要があります。

というのも問題は一度しか流れませんし、解答時間も長く設けられていないからです。
限られた時間の中でいかに英文の内容を掴めるかということを意識しましょう。

③細部まで理解する力

共通テストではアナウンスされる英文の細かいところを問う問題が出題されています。天気の話題や、数字が登場する話題が例として挙げられるでしょう。

とある地点の気温の話がまず現われた時にそこにすぐさま飛びついても、大抵はそこへ別の地点の気温、またまた違う地点の気温といったように次から次へと情報が追加されていきます

最初に出てきた情報が設問に直接絡むと決めつけず、話題を追いつつ細部を把握することが重要です。

④全体を俯瞰する力

上のものとは逆の観点ですが、こちらも大切です。英文を読む際もまずテーマを掴むことは意識しますよね。
その方が読みやすいからです。

リスニングも同じで、今なんの話をしているのか?を把握することが大切になってきます。

⑤聴き取る情報を決める力

問題冊子を開いてみると、そこには設問と選択肢イラストやグラフと様々な情報があると分かります。
これらを音声が流れ始める前に見ておいて、どんなことが聞かれそうであるとか、選択肢の違いは何であるかといったことを掴んでおきましょう。

必要な情報が分かれば音声が流れてからも特に大事なところを聞き逃さないようになります。

以上の5つが、英語を聴き取る際に必要な力です。続いて、これらを養成するためのトレーニング方法を見ていきましょう。

 

実際の学習例

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ディクテーション

『リスニングのトレーニング必修編』の定義を引用すると、

「本文全体を何度も聞き直し、細かくポーズを取りながら全文を書き取る作業」(のとう、1999)がディクテーションです。

全文書き取れるまで何回も再生と停止、場合によっては巻き戻しも繰り返すというところがポイントです。
非常に面倒ですね(笑)

ただ、とにかく聞きまくれば耳が慣れる!といったことを言われるよりも、
この勉強方法の方が、やり続けた後にリスニングの力が伸びそうだと感じるのではないでしょうか?
この学習にある究極的なまでの能動性、完璧を追求する姿勢が理由だと思われます。

細かいところまで聞けているかどうか、それから文法の知識も確かめることが出来る学習法です。
ちなみに東大王の伊沢拓司さんも動画の中で、実体験としてディクテーションを推奨しています。

シャドーイング

個人的にはディクテーションよりもメジャーな学習法であるような気がしていますが、正しくやることは出来ていますか?

『プラチナルール』の定義でやり方を確認しましょう。

「シャドーイングのやり方
 ①本文を完璧に理解できるようになるまで「読む」
 ②1度音読してみる
 ③音声を聞きながら音読(2~3回)
 ④(本文を見ずに)音声をシャドーイング(完璧にできるようになるまで何度でも)」(関、2016)

まずは文章を完璧に理解することから始まります。
純粋な音読でも同じですが、何を言っているのか分かっていない状態で取り敢えず読むのと、
意味から構文まで頭の中で整理されている状態で読むのとでは大きな違いが生じます。

その意味では長文の学習に入ってからも復習の一環として続けやすい勉強がシャドーイングです。何か好きな文章を1つ見つけて使い回すということがやりやすいからですね。

参考程度に・・・本番で使えるかもしれない手段

筆者は受験生当時、長文対策と併行して行えるものを除いて、ここまで見てきたようなリスニング対策をほとんど行ってきませんでした
正確に言えば、対策方法を知らなかったということになります。

そこで行っていたのは、放送が始まるまでにとにかくメモを書きまくるという準備です。
前項の⑥に近いのですが、イラストや選択肢に目を通して、視覚情報を実際の英文が流れた際に素早く処理できるようにパパッと日本語訳したりしていました。

もちろん指示があるまで冊子は開けませんし、そこからは注意事項や問題の説明が放送される数十秒間ほどしか時間はありません。

このやり方ではある程度のところまでは取れると思いますが、量的にも内容的にも進化した共通テストでは難しいと予測できます。
そして⑥との最大の違いは、自らの先入観を導入するというところにあります。普段の模試やテキストでの自習からこのやり方を使っていては、英語を聴き取る力は育まれません。

裏を返せば、今日この記事を読んだあなたにはおそらく必要にならないテクニックだと思います。日々の積み重ねを少しずつ蓄えていきましょう。

 

リスニング力は一生もの

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リスニングは大学受験でのみ必要な能力ではありません。

英語を読む力があれば、論文や一般書が邦訳されるのを待つことなく、そして翻訳で失われるものを見逃すことなく生の文章を読むことができるのと同じように、
英語を聴く力があれば、英語による音声メディアに触れることで最新のニュースを即座に受け取ることが可能になります。

別に国外のニュースとか見ないし日本から出る予定も無いよという人も、海外の映画やドラマなどを普段字幕で視聴しているというパターンは少なくないのではないでしょうか?
私自身、作品は出来る限りその国で作られた形のまま受け取りたい派です。しかし口語やスラングといった要素を抜きにしても、実際に発話されている英語を聴き取るのは、めちゃくちゃ当たり前ですがリスニング力が必要になります。

常に字幕を見ていないといけないので「ながら」で観ることは困難です。
「雑に」ということではなく、母国語でテレビを見るのと同じような感覚で英語の表現媒体に触れられたらいいなとは思います。
スポーツ中継を思い浮かべると個人的には分かりやすいです。ある意味で超言語的な空間ですが、どうせなら実況や会場全体のボルテージをそのまま感じたくありませんか?

このように、英語に触れる機会は日頃意識しているよりも実際は多いはずです。
何かしらモチベーションになるものもあるはず!

リスニングの学習は一朝一夕ではありません。今日ご紹介した5つの要素を念頭に、今から始めましょう!

出典・参考文献

浄泉和博、2020、『蛍雪時代5月号特別付録 大学入学共通テスト「英語リスニング」対策スタートアップブック』、旺文社。
関正生、2016、『英語リスニングプラチナルール』、KADOKAWA。
のとう修一、1999、『大学入試リスニングのトレーニング必修編』、Z会。

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