こんにちは!
武田塾上尾校の新井です。
さて、今日は学校生活に以下のような悩みを抱えている方々に向けた内容です。
・学校の授業に全くついていけていない
・学校の課題の量が多すぎてこなせない
・学校の方針にどうしても納得できない
・学校の人間関係がとても憂鬱だ
また、お子様が学校生活に強いストレスを抱えている保護者の方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
実は、そのような環境を変えて、快適に前向きに受験勉強に取り組める方法があります。
もっと多くの人たちに、この選択肢を知っていただきたいと考えています。
それは「通信制高校」と「高卒認定試験」です!
学校を辞めても全く問題ない
「学校の課題が多すぎて、毎日夜遅くまで勉強して、睡眠不足で鬱になりました」
「授業中内職をしていると、学校の先生に呼び出されて1時間怒られました」
「人と話すのが苦手で、友達がいないので学校に通うのが辛いです」
「全く内容が分からないのに、毎日授業を受けなければいけないのが苦痛です」
これらは全て、実際に生徒から聞いた話です。
相談してくれたのは、みんな真面目で素直な生徒たちばかりでした。
社会の中で生きる以上、何でも100%自分の思い通りになることはありませんから、ある程度の我慢することは必要かもしれません。
しかし過度な我慢によって身体を壊したり、精神を病んでしまうくらいなら、今いる環境を変える(高校を辞める)ことを考えた方が良いと思います。
高校を中退した場合でも「通信制高校に編入して卒業」するか「高校卒業認定試験に合格」すれば、大学受験資格を得ることができます。
そして大抵の場合、全日制高校と同じく18歳で大学受験に挑戦することが可能です。
大学受験に関して言えば、高校中退という経歴はマイナスにはなりません。(プラス面もあります)
就職試験でも、どこの高校を卒業したか(全日制か通信制か)が評価されることはないので、就職で不利になることもありません。
したがって、強いストレスを抱え、身体や精神を病んでいる人たちには「別の道もあるよ」と伝えてあげたいです。
学校を辞めることを「逃げ」と感じる人がいるかもしれませんが、私はそうは思いません。
大人が転職して職場を変えるように、より高い目標のために環境を変えることは、逃げでも何でもありません。
まして、高校よりも大学の方が重要度は遥かに高いわけですから、大学受験を成功させるためにベストな環境を選択することは、合理的な判断です。
さて、そこで高校を辞めた後の選択肢である、「通信制高校」と「高校卒業認定試験」についてご説明します!
通信制高校のメリット
通信制高校は全日制の高校と異なり、毎日通学する必要がなく、レポート提出が学業のメインになります。
週に1日程度(コースによって異なる)学校に通う以外の時間は、基本的に自学自習で学ぶことになります。
テストもあるので、テストを受験して卒業のための単位を修得することになります。
中学を卒業してすぐ入学することもできますが、今通っている高校を中退して転入することもできます。
その場合、それまで通っていた高校で習得した単位を引き継ぐことができるので、全日制の高校に通っていたのと同じように、合計3年で卒業することも可能です。
通信制高校にも、公立と私立があります。
公立と私立の違いは、公立の通信制高校は普段の学習や進路指導などのサポートが少ないのに対し、私立の通信制高校には様々なサポート体制があるという点です。
埼玉県内の公立通信制高校には、大宮中央高校があります。
私立通信制高校は、N高等学校、クラーク記念国際高等学校など、たくさんあります。
私立の通信制高校の中には、週に登校する回数を選べたり、修学旅行や課外活動の充実した学校もあります。
通信制高校は自学自習が基本ですが、基礎学力が足りていない生徒のために、サポート校という予備校のようなサービスを提供している所もあります。
ただ、サポート体制が手厚い反面、公立よりも費用は高くなります。
できる限り拘束される時間を短くしたい、時間の使い方を自分で考えたい、という人は公立通信制高校。
一人では不安なのでサポートが欲しい、面倒見の良い環境が良い、という人は私立通信制高校が向いています。
ちなみに、少子化の中にあっても通信制高校の生徒数は増えており、今では全国で約20万人の高校生が、通信制高校に在籍しています。
昔と比べて、通信制高校への進学(転入)は一般的な選択肢になってきていると言えます。
高卒認定試験のメリット
高卒認定試験は、文部科学省が主催する国家試験です。
合格することで、高校卒業と同等の学力があると認められ、大学入学資格を得ることができます。
試験は毎年8月と11月の年2回行われます。
中学校を卒業していれば誰でも受験できるので、高校に進学していない人や、高校を中退している人も受験できます。
意外と知られていませんが、高卒認定試験は高校に在学中も受験することが可能です。
早ければ15~16歳でも高卒認定試験に合格することが可能です。
ただし、日本の大学は一般的に18歳以上にしか受験資格がないため、高卒認定試験に早く合格しても、早く大学受験に挑戦できるわけではありません。(※千葉大学などごく一部の大学は飛び級入試を導入しています)
海外大学は年齢制限を設けていないことが多く、高卒認定試験に合格したらすぐに出願することが可能です。
本稿では詳しく触れませんが、高卒認定試験合格からの海外大学留学は、海外志向の強い人にとっては非常に有力な選択肢です。
高卒認定試験に合格するためには、英国数理社の5教科の内、最低8科目以上に合格する必要があります。
全日制高校に在学して単位を取得していた場合は、いくつかの科目が免除されます。
全てマーク問題で、難易度はかなり低めです。
偏差値30台の大学の入試問題レベルといったところでしょうか。(※文部科学省のページで過去問が公開されています。https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/1421021.htm)
合格には半分程度の得点でOKなので、各科目で簡単な問題集を一冊やるだけで十分合格点を取ることができます。(もちろん、武田塾で対策可能です!)
また、もし1回の試験で全ての科目に合格できなくても、残りの科目を次回再受験することが可能です。
その場合、前回合格した科目はもう受験しなくて良いので、残りの科目の勉強に集中することができます。
高卒認定試験のメリットは、早めに合格してしまえば自由な時間が作り出せるということです。
浪人生のようなハイペースで受験勉強したり、海外に短期留学したり、自分の好きなことを好きな方法で取り組む時間が得られることだと思います。
通信or高認からの難関大学進学の可能性
尾校に、高卒認定試験合格から慶應義塾大学に現役合格した経歴を持つ講師がいます。
彼は偏差値50前後の公立高校を半年で中退し、それから武田塾のルートなどを元に自学自習で勉強を進め、慶應義塾大学に現役合格しました。
恐らく、元の高校に通っていたままでは現役合格できていなかった可能性は高いと思います。
レベルの低い高校の雰囲気に慣れきってしまうと、知らず知らずの内に、自分の学習の質も低下するからです。
自分のペースで勉強しようと思っても、内職厳禁など、融通の利かない学校も多いです。
もちろん、学校の価値は学習面だけで決まるものではないと思いますが、彼のように難関大学への進学が最優先の目標である場合、そうした学校に通い続けることは明らかにマイナスです。
そんな場合は、思い切って中退して高卒認定試験に合格し、自分のペースで受験勉強に取り組んだ方が、目標への近道になる可能性もあります。
また、高校の授業に全くついていけなくなってしまった人も、中退して通信or高認の道を進んだ方が、難関大学合格への近道になる可能性があります。
特に進学校の場合、授業ペースがかなり速い学校もあり、一度ついていけなくなってしまうと立て直しが難しい場合もあります。
本来は基礎から勉強をやり直すべきですが、学校によっては、自学自習の時間が取れないほど大量の課題が出されたりします。
全く分からない課題を、答えを写したりして乗り切っているようでは、学力が伸びるとは到底思えません。
そうした場合は、中退して自分の勉強ができる時間を作り出して、自分のペースで基礎から固めていった方が、難関大学合格には近道だと思います。
通信or高認の道を選ぶ際の注意点
ここまで通信制高校、高卒認定試験のメリットをお伝えしてきましたが、もちろん良い話ばかりではありません。
通信制高校や高卒認定試験の道を選ぶ際の注意点についても、よく理解しておくべきです。
ありがちなのが、高校を中退してそれまでのストレスからは解放されたものの、ほとんど勉強せずに遊びに夢中になってしまうことです。
高校を中退してからしばらくひきこもり状態になってしまい、ゲーム三昧などという話も良く聞きます。
これでは、ただの現実逃避でしかありません。
縛りがなくなることにはメリットもありますが、このようなデメリットもあります。
一度このような堕落した生活に慣れきってしまうと抜け出すのはかなり大変で、勉強していない期間が長ければ長いほど学力も大きく低下します。
このような心配がある場合は、私立通信制高校の毎日通学型コースを選ぶなどして、生活リズムを崩さないようにすることが大事です。
また、一日中家から出ない、家族以外の人と接する機会がないという状況は精神的にも健康的にも良くないので、そのような環境を作らないようにしましょう。
大学受験志望である場合は、基本的に塾や予備校に通うことをオススメします。
自由な時間が増えて勉強時間が多く取れるようになったとしても、結局その時間で何をしたら良いかが分からず、勉強のモチベーションが下がることが多いからです。
ちなみに武田塾には、通信制高校の生徒や、高卒認定試験合格からの大学受験を目指す生徒も少なくありません。
理由としては、武田塾の「学習管理」という仕組みが、彼らのニーズにピッタリ合っているからだと思います。
お子様のことでお悩みの保護者の方へ
通信制高校や高卒認定試験という道を選択することは、今や全く珍しいものではなくなりました。
SNSを媒介にした人間関係など、子供を取り巻く環境も昔とはかなり変わってきています。
私も日頃高校生たちと接していて、自分が高校生の頃とは異なる悩みやストレスを抱えている子が多いと感じています。
全日制高校ではなく、通信制高校を選択する生徒が増えている理由も、何となく理解できます。
お子様が学校生活に悩んでいると思われる場合は、ぜひ保護者の側から、通信制高校や高卒認定試験の道があることを伝えてあげてください。
すぐに学校を辞めなくても、別の道があると分かっただけで、気持ちが軽くなることもあります。
また、お子様が自分から通信制高校や高卒認定試験の道を進みたいと言い出した場合でも、否定せずに話を聞いてあげてください。
そして、今回お伝えした通り、通信or高認から難関大学を目指すことは可能です。
場合によっては、全日制高校に通い続けるよりも、有利になるケースもあります。
ぜひ親子でよく話し合っていただき、お子様がより良い環境で学業に集中できる道を選択して欲しいと思います。
・・・いかがでしたか?
通信制高校や高卒認定試験は、今や有力な選択肢の一つです。
学校生活に悩みを抱えている方は、ぜひ一度視野に入れてみてください!
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