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過去問の上手な使い方、教えます!【大学受験予備校の武田塾上尾校】

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こんにちは!

武田塾上尾校の新井です。

さて、今日のテーマは【過去問】です!

志望校合格のために最も重要な教材、それは志望校の過去問です。

その過去問をいつからどのように使うべきか、お伝えしたいと思います!

まず初めに、過去問の役割は3つあります。

①問題の難易度や出題傾向を知る

②自分の学力レベルを測る

③演習用教材として使う

最後に、入試問題作成のウラ話をこっそりお伝えしちゃいます。

①問題の難易度や出題傾向を知る

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大学入試は、大学ごと(学部ごと)に入試問題が違います。

同じ大学でも全然違う傾向の問題を出してくる、というケースもあります。

もちろん、入試問題の難易度も違います。

あまり知られていませんが、大学の偏差値と入試問題の難易度は必ずしも比例しません。

例えば、獨協大学は偏差値は日東駒専とほぼ同じですが、入試問題の難易度は易しめです。

一方、津田塾大学などは偏差値に対して入試問題の難易度は難しめになっています。

埼玉大学なども、偏差値に対して入試問題の難易度が高めの学部があります。

記述問題の有無、制限時間などによっても難易度が変わってきます。

そうした志望校の入試問題の特徴を知ることは、受験勉強に取り組む上で非常に重要な情報です。

よって、志望校がある程度決まったタイミングで、まず過去問をチェックするべきです。

受験勉強を始めたてであれば、恐らくほどんど解けないと思うので、その場合はまだ解く必要はありません。

合格最低点なども載っていれば、大体何割程度取れれば合格できるというイメージもつかんでおきましょう。

大抵の大学は入試本番で6~7割も取れれば十分合格ラインです。

逆に言えば、3割程度はできなくても十分合格ラインに到達するということです。

難問の出来よりも、基礎~標準レベルの問題の正答率向上こそが合格へのカギだということが、過去問を分析すると良く分かります。

②自分の学力レベルを測る

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今度は実際に制限時間を測って解き、問題の出来を分析していきます。

・問題はそこそこ解けるが、時間が足りない

・できる単元とできない単元の差が激しい

・問題形式に慣れていない

など、実際に入試問題を解いてみての手ごたえや自分の課題を書き出してみて下さい。

現役生の場合、この時点では合格点に届かないケースがほとんどだと思いますが、それで全く問題ありません。

今の自分の課題を全て洗い出したら、今度はそれを克服するための手立てを考えていきます。

苦手分野に絞って集中的に対策する、特定の問題形式に絞った問題集で対策する、時間配分を検討する、場合によっては「捨て問」を作り、得意分野で得点を稼ぐ戦略も考えられます。

この辺りは、自分で考えるのが難しければプロの意見を求めるのも良いかもしれません。

もし、解いてみて過去問に全く歯が立たない場合(合格最低点の半分未満など)は、これまでの勉強に問題がある可能性が高いです。

基礎固めが不十分であったり、暗記すべきものをほとんど覚えられていなかったり。

この場合は、もう一度参考書や問題集での基礎固めや暗記に戻り、完璧にしていく方が逆転の可能性は高いです。

③演習用教材として使う

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志望校の入試問題と同レベル・同形式の問題をたくさん解くことは非常に効果的な勉強です。

そのために最も有効な教材が過去問です。

よく過去問は何年分解くべきかという話がありますが、第一志望校なら5~10年分は解きたいところです。

ただし、入試傾向が大きく変わったりしている場合あまり意味がなくなってしまうので、あくまで目安になります。

第二志望以下は入試までの残り日数を考慮して考えるべきですが、最低3年分は解いた方が良いでしょう。

過去問が少ない場合は、似たレベル・似た傾向の大学の過去問を解くと良いでしょう。

②の時と同じく、制限時間を測って本番同様の感覚で解いていくのは変わりません。

重要なのは解き終わった後の復習です。

まず模範解答を確認しながら、自分の答案にチェックをつけていきます。

・自信を持って解けた問題に〇

・たまたま合っていた、解答を読んで理解できた問題に△

・解答を読んでも理解できない問題に×

この時、〇と×の問題はとりあえず置いておき、△がついた問題に注目します。

△がついた問題は「間違えていたかもしれない問題」「正解できたかもしれない問題」です。

こういう問題が本番で合否を分けるポイントになることが非常に多いのです。

考えて欲しいのは「自信が持てなかった原因」「答えにたどり着けなかった原因」です。

どちらにしても、正解に至るまでの何らかの知識・情報が欠けていたわけですから、それを洗い出して復習する必要があります。

ここでは一問一問、じっくり時間をかけて復習することをオススメします。

過去問と全く同じ問題が出題されることはほぼありませんが、似た問題、同じ考え方を使う問題は良く出題されます。

ある程度の年数の過去問を解いた後で、△が付いた問題を再度解き直してみて、今度は自信を持って解けるようになっていれば復習としては上出来です。

この勉強を繰り返せば、間違いなく本番の得点力は上がっていきます。

×の問題の復習ですが、△の問題を全て復習し終わって余力があれば挑戦すればいいと思います。

あと、直前でやるために過去問は1年分取っておくべきという人もいますが、個人的にはどちらでも良いと思います。(私は全て使い切りました)

入試問題作成のウラ話

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ところで、各大学の入試問題を誰が作っているか知っていますか?

基本的には、大学に勤務する教授や研究者の方々です。

でもその方々にとって、入試問題作成は基本的に「気の乗らない仕事」なんですね。

難しすぎても簡単すぎてもいけない、高校の学習内容に沿った問題でないといけない。

良い問題を作っても受験生に褒められるわけでもなく、一方で出題ミスが判明したらニュースになってしまうわけです。

有名大学でも、過去に出題ミスが大きな問題となった事例もあります。

そうなると、出題者としてはなるべく効率的にミスなく問題作成したいという考えになります。

そこで最も手っ取り早い方法が「過去問の焼き直し」なんですね。

全く同じ問題でなく、設定を少しいじったり、視点を変えた出題にするだけで新しい入試問題の出来上がり!

実際、大学間で過去問を共有して活用することも行われています。

過去問や、良質な入試問題集を深くやり込むことは非常に合理的だということですね。

 

 

・・・いかがでしたか?

過去問分析、過去問演習の指導は私の得意とするところです!

勉強のお悩みなどありましたら、ぜひ武田塾上尾校の無料受験相談にお越しください。

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