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理社の選択科目の選び方【大学受験予備校の武田塾上尾校】

こんにちは!

武田塾上尾校の新井です。

さて、今日は【科目選択】のお話です。

理科・社会でどの科目を使うか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

理科の物理・化学・生物。

社会の世界史・日本史・地理・政治経済

今日はそれぞれの科目の特徴についてお伝えしたいと思います!

※私大の一般入試や国公立二次試験で使用する科目を想定しています。

理科科目の特徴

暗記量・・・仕上げるのに必要な暗記量。数値が高いほど暗記量が多い。

思考量・・・仕上げるのに必要な思考量。数値が高いほど思考力を必要とする。

安定性・・・得点の上下のブレの少なさ。数値が高いほどブレが少ない。

得点力・・・高得点の狙いやすさ。数値が高いほど高得点を狙いやすい。

物理

物理

暗記量・・・★★

思考量・・・★★★★★

安定性・・・★★★

得点力・・・★★★★★

理科の中では最も思考力が重要になる科目。

暗記量は少ないものの、問題を図示したり整理しながら解答する正確さが必要。

仕上げるまで時間がかかるが、高得点は狙いやすい。

力学・電磁気はほぼ確実に出題されるため、出題が読みやすい。

化学

化学

暗記量・・・★★★★

思考量・・・★★★

安定性・・・★★★★

得点力・・・★★★★

暗記量も計算量もどちらも多い科目。

地道に暗記と計算練習を積み上げていく必要がある。

理論化学・無機化学・有機化学に分かれており、まんべんなく学習する必要がある。

時間をかけて仕上げてしまえば得点は安定しやすい。

生物

chart (1)

暗記量・・・★★★★★

思考量・・・★★

安定性・・・★★★★

得点力・・・★★★

暗記量は理科の中では最も多い科目。

計算量は少なく、細かい知識の積み上げが重要になる。

上位大学では実験考察系の問題が増え、難易度が一気に上がる。

高得点は取りにくいが、仕上げれば得点は安定しやすい。

理科科目の比較

3科目の中で最も挫折率が高いのが物理です。

単純な知識問題がないため、問題の考え方を理解していないと点数は低くなります。

逆に、物理は問題の考え方を理解していればとても効率的な科目です。

『橋元の物理をはじめからていねいに』『宇宙一わかりやすい物理』『秘伝の物理講義』などを読んで理解できる力があれば十分です。

一問一問じっくり考えるのが苦にならない人向きだと思います。

生物は知識問題も多く、ある程度までは暗記量に比例して点数が伸びる科目です。

上位大学は実験考察系の問題が増えるため高得点を取るのは難しい科目ですが、得点は安定しやすい科目です。

地道な暗記が苦にならない人に向いていると思います。

ただ、理工系の学部では生物が選択できないところも多いので注意が必要です。

化学は暗記量も計算量も多いので最初は大変ですが、コツコツ暗記や計算練習を積み上げることで着実に得点が上がっていきます。

細かい作業を必要とするため、それが苦にならない人向きだと思います。

ただし、分野が広いため短期間で成績を上げるのは難しい科目です。

社会科目の特徴

暗記量・・・仕上げるのに必要な暗記量。数値が高いほど暗記量が多い。

思考量・・・仕上げるのに必要な思考量。数値が高いほど思考力を必要とする。

安定性・・・得点の上下のブレの少なさ。数値が高いほどブレが少ない。

得点力・・・高得点の狙いやすさ。数値が高いほど高得点を狙いやすい。

世界史

世界史

暗記量・・・★★★★★

思考量・・・★★

安定性・・・★★★★★

得点力・・・★★★★

暗記量は多いものの、暗記量に比例して点数が伸びる科目。

世界地図および世界地理の一般常識がある人が有利。

上位大学では教科書レベルを超えた用語が出題される。

仕上げるまで時間はかかるが、得点は安定しやすい

日本史

日本史

暗記量・・・★★★★★

思考量・・・★★

安定性・・・★★★★★

得点力・・・★★★★

暗記量は多いものの、暗記量に比例して点数が伸びる科目。

細かい出来事を学ぶため、関心の有無の差が大きく出る。

上位大学では教科書レベルを超えた用語が出題される。

仕上げるまで時間はかかるが、得点は安定しやすい。

地理

chart (2)

暗記量・・・★★

思考量・・・★★★★★

安定性・・・★★★

得点力・・・★★★

歴史より暗記量は少ないものの、思考力が重要になる科目。

グラフや資料から類推する力も必要になる。

世界地理に関する一般常識があった方が有利。

知識だけで解ける問題が少ない分、得点は安定しにくい。

政治経済

chart (3)

暗記量・・・★★★

思考量・・・★★★★

安定性・・・★★★

得点力・・・★★★

歴史より暗記量は少ないものの、思考力が重要になる科目。

グラフや資料から類推する力も必要になる。

政治経済で学ぶ内容に興味を持てるかどうかが重要。

知識だけで解ける問題が少ない分、得点は安定しにくい。

社会科目の比較

世界史&日本史は暗記量が多く仕上げるまでに時間はかかりますが、仕上げれば安定して高得点が狙えます。

入試で武器にすることを考えた場合、基本的には世界史&日本史のどちらかを選択すると良いと思います。

世界史か日本史かは、教科書などの内容を見て興味が持てる方を選んだ方が良いでしょう。

あとは、将来やりたいことや、学びたいことから考えてもいいと思います。

国際系の学科に進みたいのであれば世界史、日本文学の学科に進みたいのであれば日本史、といった具合ですね。

ところで、よく世界史はカタカナが多いから日本史にするという人がいますが、それはオススメできません。

用語の難しさで言えば日本史の方が難しく、記述式になると一気に難易度が上がります。

入試まで時間がない、暗記が苦手、社会に時間をかけたくない人には、地理や政治経済がオススメです。

暗記量は世界史や政治経済の半分以下で済み、一般常識や類推で解けるような問題もあります。

そうした問題が得意な人であれば、ほとんど勉強しなくても高得点が取れる場合もあります。

ただし、一般的に点数は安定しにくく高得点は取りにくい科目です。

加えて、地理や政治経済を選択できない大学も多いため注意が必要です。

 

・・・いかがでしたか?

科目選択は受験において非常に重要な要素です。

少しでも参考になれば幸いです!

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